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. 愛をもっと!! 19
~Cside~
『シムさんてクール系かと思ったらシャイなんですね~』
『ほんとほんと、見かけと違う~ギャップ萌え♡』
『お肌もつるつる♡何かお手入れしてるんですか?』
『やだ、ヒョリンずるい!!私も触りたい~』
秘書課の美女達に囲まれてフリーズする僕、女の子は好きだけどこんなに近くに来られたらもう圧迫感しかない!!
とりあえずと座った席で乾杯したものの、ビールの味なんてわかりゃしないよ(泣)
キュヒョンに助けを求めるも、彼は秘書課の主任であるパクさんに必死にアプローチ中、他の面々には睨まれるし、もうすでに帰りたいんですけど!!
「あれぇ?秘書課のお姉様方じゃないッスか!?チョリ~ッス!!」
『やだチョン君じゃない!!何でここにいんの!?』
片手を上げて登場したのはここにいるはずのないアイツ!!……それは僕のセリフだよ!!何でお前がここにいるんだ!?
唖然とする僕を尻目にお姉様方にきゃあきゃあと迎えられ、何故か僕らのテーブルへとおさまるチョン・ユンホ!!
「……おっ、お前!!何でっ…!?」
「やだなぁ、シム先輩!!俺に黙ってこんなとこ来ちゃって!!ずるい~」
パチンとウインクするけど目が一つも笑ってない、他の誰も気付かないのか!?あんな張り付いたような笑顔だってのに!!
……先輩、コンパなんて聞いてないッスよ?
テレパシーのように聞こえるあいつの心の声!!脅されてるとはいえ僕達は恋人同士、これはかなりヤバイんじゃないか!?
『やだ、仲良いんだ?飲もう飲もう~♪』
絶体絶命シム・チャンミン!!僕は完全にユノにロックオンされたまま、飲み会が再開してしまったんだ!!
. 空色の調べにのせて ~リウの恋人~ 19
リウの番外編、アメリカ留学のお話です⑅◡̈*
~15years after~
~Mside~
『ずっと側にいてほしい、一生』
まるでプロポーズのようなリウの言葉に胸がいっぱいで、ただ涙を流すことしか出来なくて…
『返事は?』なんて聞くくせにぎゅうぎゅうと息もできない程抱き締める腕、これじゃ喋れるわけないじゃん/////
それでもどうにか顔を上げると、優しいキスが落ちてくる
「……リウ、苦しい/////」
「だって逃げたら困るから」
「……に、逃げないよ/////」
「返事は?」
「……/////」
黒目がちな瞳に覗き込まれやっぱり何も言えなくなる、コクンと頷くのが精一杯で……もう一度厚い胸に顔を埋めた
「やばい、幸せ」
「……うん/////」
「帰ろっか」
「……はい/////」
それから二人で自転車に乗って、少し冷たい海風を受けながら海沿いの道を走った
リウの背中に凭れて目を閉じると
僕が男だとか
リウが時期社長だとか
そんなことなんて、とてもちっぽけなものに思えてくるから不思議だ、少しでも二人の隙間を埋めたくて回した手にぎゅっと力を込める
振り返って優しく微笑むのは僕の恋人
「どした?」
「……シたい/////」
「……ばっ!!な、何言って!!/////俺だって我慢してんだよ!!/////」
動揺するリウが可笑しくて思わず笑ってしまう、もう泣いたりしないよ?リウが側にいてくれるなら怖いものなんてないから…
好きが溢れて止まらない…
お互いの気持ちを確かめ合う、そんな優しい時間だったんだ
. 愛をもっと!! 18
~Yside~
ドンへに頼んで秘書課とうちのチームの飲み会の場所を調べて貰った、新商品開発チームは幾つかに分かれていて、全体としては開発課としてまとめられている
チョ先輩は俺達とは違うチームだし話したこともなかったが、営業であるドンへは面識があったようだ
ドンへの話では今週金曜日、7時から会社近くの『馬ちゃん』にて飲み会は決行される
なんてネーミングセンスだよ、って感じだけどチェ先輩の知り合いなんだそう、多国籍料理を謳っていて割と人気の店らしい
店の奥にある個室というか仕切られた空間、まあ、居酒屋にはよくあるタイプのパーテンションが自在に変えられる作りになってるようだ
これなら間違えて入ってもおかしくはない、チェ先輩グッジョブ!!この店にしてくれてありがとう!!
俺達は頃合いを見て一時間ほど遅れて店に入る、偶然を装い、すっかり出来上がった飲み会に乱入予定だ!!
『いらっしゃいませ~♪』
店の奥に入ると予約しておいた席へと案内された、なるべくシム先輩達がいる所に近い席へ予約したつもり
俺の読みはバッチリ当たって、向かいの席に見えるは愛しい我が恋人!!秘書課の美女達に囲まれちゃって、耳まで真っ赤になって手なんか握られてるし!!
「……ユノ、顔こえーって」
「んあ?…ああ、すまん」
「まあ、とりあえず落ち着け、冷静にな」
ドンへの忠告も右から左で、俺の目線は完全にシム先輩にロックオンだ、ったく!!気安く触ってんじゃねぇ!!その人は俺のモンなんだ!!
「も、無理だ、俺行くわ!!」
「……へっ?あ、ちょ…っ!!ユノ!!」
止めようとするドンへを振り払い、俺は真っ直ぐに先輩の元へと向かったんだ
. 空色の調べにのせて ~リウの恋人~ 18
リウの番外編、アメリカ留学のお話です⑅◡̈*
~15years after~
~Rside~
……絶対ここにいると思ってた
ミヌのお気に入りの海沿いの道、いつも自転車で二人乗りして走る道は、乾いた風に潮の香りが優しく包んで、二人にはとても特別な場所になっていたから
ジェヒョンに何言われたのか大体見当はつく、決して悪気があったわけじゃないのも
外灯の下で見るミヌの顔は、寂しげで悲しそうで消えてしまいそうだった
俺の中ではミヌがそばにいることが当たり前で、留学を終えて韓国に帰ってからも、それは変わらないって勝手に思っていた
まだ始まったばかりの大切な恋、俺には肝心な言葉が抜けていたのかもしれない
「俺はさ、すごく不器用な人間だと思う」
「え……?」
「だから、一度好きになると離してやれないんだ」
「……/////」
「韓国に帰ってもね、ミヌは隣にいるって勝手に考えてた」
「リウ/////」
「お前は違う?」
「……あの……」
「ずっと側にいてほしい、一生」
「……で、でもっ!!/////」
「返事はイエスだけ受け付ける」
「……っ!!/////」
俺の言葉に目を丸くするミヌ、溢れそうだった涙が目尻からポロリと溢れて頬を伝う
……綺麗だな
こんな時にお前に見惚れてしまうなんて、俺はかなり重症なんだと思う
なあ、ミヌ、返事を聞かせて?
ずっと側にいて欲しいんだ
黙ったまま俺の胸に寄り添うミヌを二度と逃さないよう、ぎゅっと腕に閉じ込めたんだ
. 愛をもっと!! 17
~Cside~
……別に隠していたつもりはない、ただそういう話題にならなかっただけっていうか、話す機会がなかったっていうか
「……はあ!?秘書課と飲み会!?」
「お前こないだOKって言ったじゃん、覚えてないわけ!?」
親友のキュヒョンが呆れたように僕の顔をマジマジと見た、そんな事いったっけ……行くなんて言った記憶まったく無いんだけど!!
「とにかくドタキャンは無し!!もう人数も確保してるし、今週末なんだから諦めて?いいじゃん、秘書課の女の子達美人ばっかだよ」
ヒラヒラと手を振って去っていく親友、そうだよ、何を躊躇することがあるんだ、僕だって男だ!!いつもは組み敷かれてばっかなんだし、この機会に女の子と知り合って……!!
……アレ?
一つもテンションが上がらないのはどうしてだ!?確かに合コンとか苦手だけれど、女の子は普通に好きな筈なのに
浮かんでくるのは向日葵みたいな奴の笑顔
節ばった指で僕の頬を撫でる仕草とか
僕の上から見つめる黒目がちな瞳とか
もう当たり前になってしまった一緒の通勤時間、何も知らない横顔を見るとチクリと胸が痛む、何故かとっても悪い事をしてる気持ちになるんだ
「先輩どうかした?」
「……べ、別に/////」
こうして僕はモヤモヤとした気持ちを抱えたまんま、合コンの日を迎えてしまったんだ
. ありがとうございます
読者の皆様こんばんは\( ˆoˆ )/
草引きから帰ってきた管理人の紫苑☆です!!
少しだけ私の雑談にお付き合い下さい♡
実は昨日拍手が200000回を突破いたしまして~
忙しくてみれてなかったんですが気付けばこんなにポチポチ頂いて+゚。*(*´∀`*)*。゚+
ほんとにほんとに感謝しております♡
忙しくて何も企画できてないのですが、そして130000回拍手リクもまだUPできてませんが……(汗)←ごめんなさい
200000回のキリ番踏まれた方は是非ともご一報くださいませ(*´∀︎`)人(´∀︎`*)
何かリクエストなどお答えしたいと思いますので♪
ちなみに200001回を踏まれた方はご連絡頂いております(●´艸`)ムフフ
いつもいつもありがとうございます~♪
そして!!
なんと私、昨日ブログ開設一周年を迎えまして~
まさか一年も続くとは( ꒪⌓꒪)
自分が一番びっくり(笑)←
このような拙いお話を読んでくださる読者様、ほんとうにほんとにありがとうございます(*´ー`*人)
いつまで続くかわかりませんが、どうぞこれからもよろしくお願いいたします•*¨*•.¸¸♬
紫苑☆より感謝を込めて…
2016.07.24
. 空色の調べにのせて ~リウの恋人~ 17
リウの番外編、アメリカ留学のお話です⑅◡̈*
~15years after~
~Mside~
ずっと考えるのを避けていた二年先のことを言われしまうと、胸の奥がキリキリと痛くなって……
……僕がリウの側にいられるのはもしかしてアメリカにいる時だけ?韓国に帰ったら忘れちゃう?
そんな事を考えていると自然と涙が溢れてくる、僕ってどんどん欲張りになっていくみたい
帰ってきたリウの顔を見るのが怖くて飛び出してしまったけど、変に思ったかな
……はあ、まだ恋人になったばかりだっていうのに
いつもは自転車で通る海沿いの道、夜の海は暗くてちょっと怖いかも、それにカリフォルニアの夜はとても冷える、薄着で出てきちゃったし、でも……まだ帰りたくない、かな…
「ミヌ!!」
ぼんやりと歩いているとリウの声が聞こえた、驚いて振り返ると自転車を乗り捨てるリウの姿、陽に焼けた腕が伸びてあっという間に抱き寄せられてしまう
「……っ!!リウ!?/////」
「良かった無事で、急に飛び出すから心配した」
「……リウ、あの……」
「少し歩こうか」
「うん……/////」
リウは倒れてしまった自転車を起こすと、片手で僕の手を握りゆっくりと歩き始めた、自転車を押しながら僕の手も握るなんて歩きにくいって思うのに/////
「……ジェヒョンが余計なこと言った?」
「ううん、そんな事ない、僕が勝手に……」
「ミヌはさ、将来のことどう考えてる?」
「……え?」
「聞かせて欲しいんだ」
足を止めて見つめる黒目がちな瞳、普段とは違うリウの真剣な表情に僕は動けなくなってしまったんだ
. 愛をもっと!! 16
~Yside~
……それは寝耳に水の話だった
「え?シム先輩が?」
「うん、社内の女子達が騒いでた、まあ、幹事がシム先輩の親友のチョ先輩だからあり得なくはないよな」
営業で外回りをひととおり終えた後、違う課にいる悪友ドンへとカフェで昼飯を食べていた
ドンへの話によると、今週末うちの課と秘書課の女子社員達と飲み会があり、シム先輩もそれに参加するって話だった
……それって所謂コンパじゃないの?
そんな話聞いてない!!ここ二、三日の挙動不審の原因はコレだったのか!!
いつも通りシム先輩と待ち合わせてのラブラブ通勤、でも最近の先輩はあんまり目も合わせてくれないし、かといって壁に押し付ければ潤んだ瞳で俺を見上げる、単なる照れ隠しかと思ったが、実はやましいところがあったなんて!!
……やっぱ脅されて仕方なく付き合っているから?俺のことなんてほんとはどうでもいいのかな
確かに強引だったけど、誠心誠意好きな気持ちを伝えているつもり、それが全く伝わってないってことなのか!?
瞼を覆う長い睫毛とか
控えめに絡める細い腕とか
何もかもが好きで堪らないのに
やっぱ女の子の方が良かったのかな?俺が先輩の幸せの邪魔しちゃってる?
「おい、ユノ……」
「……やべーガチで凹むわ」
「お前ほんとマジなのな?」
「……ああ」
頬杖ついて大きく溜息をつく、それでもやっぱり諦めきれない、ほんとにほんとに惚れちゃってる
……乗り込むか
やっぱ俺ってどこまでもバカ!!じっとしてても状況は変わんない、ポジティブだけが俺の取り柄!!
シム先輩覚悟して?やっぱり絶対逃さないから♡
. 空色の調べにのせて ~リウの恋人~ 16
リウの番外編、アメリカ留学のお話です⑅◡̈*
~15years after~
~Rside~
その日はバイト仲間の送別会があって、やっと家に着いたのは夜の9時を回ってからだった、早くミヌの顔がみたくて、海沿いの道を自転車で飛ばして帰ってきたんだ
鍵を開けて中に入ったものの話し声も聞こえない、明かりはついているのに……やけに静かだ
……二人とも帰ってるよな
リビングのドアを開けると、背中を丸めたミヌの肩を抱くようにしてジェヒョンが寄り添っている、これはいったいどういう状況なんだ!?
「……何やってんの?」
ハッとして振り返るジェヒョン、俯いたままのミヌは慌てて立ち上がると、俺の横をすり抜けて飛び出してしまった
残ったジェヒョンは申し訳なさそうに俺を見つめる、いったいコイツ、ミヌに何したんだ!?
「……おい!!」
「あーーごめん、俺余計なこと言っちゃってさ」
「余計なこと?どういうことだ?」
「将来の話をしてたんだけど、まさか泣き出すなんて…ほんと悪い!!」
……先のこと?留学が終わってからとか?何でまた今そんな話!!
頭を90度に下げて謝るジェヒョン、出来たら一発お見舞いしてやりたいけど泣いてるミヌも放ってはおけない
いくらこの辺りの治安がいいといっても夜は危険だ、早く追いかけないと
「後で詳しく聞く、とりあえず俺はミヌを追いかける!!」
「あ、待て、俺も探すよ」
「いや、居場所はわかってる、お前はここにいてくれないか」
深く頷くジェヒョンを後にして、俺はスマホ片手に部屋を飛び出したんだ
. 愛をもっと!! 15
~Cside~
……別に待ってたわけじゃない、でも、どうして僕は大人しく組み敷かれているんだろう、どうしてコイツに流されてしまうんだろう
「……先輩、好き、スゲー好き」
そんな言葉を唱えながら、どこまでも甘い顔で僕の体に唇を落としていく、
脅されてたんじゃないの?
本当は嫌いだった筈じゃないの?
頭の中でもう一人の僕が訴えかけるけど、体は全く動いてくれなくて、僕の上に覆いかぶさるコイツにトロトロに蕩かされちゃって
考えたくないけど考えてしまう、もしかして……もしかしたら僕って/////
いやいや、そんな筈はない!!僕は女の子の方が好きなんだ!!なのになのに!!
「……あっ…どこに顔っ……ああっ!!」
「…また別のこと考えてる」
「……やっ、……そんなとこ舐め…るなっ!!」
「いいから力抜いて」
「……ひっ……あああっ!!/////」
足の間でぴょこぴょこと上下するユノの頭、僕のアレはねっとりと咥えられ、あっという間に熱を放つ
勿論それだけで許してもらえる筈もなく、その後も何度もイかされて、僕は意識を手放した
「チャンミン、チャンミンも参加でいいよな?」
「……あ?ああ…」
「おーい、OKだって!!」
同僚のキュヒョンが大声で話してるのが視界に入る、そうだ、此処は会社だったっけ、ついつい昨日の夜のことを思い出してぼんやりしてしまう
だけど……その時返事をしたのがまさか合コンの誘いだったなんて、僕は知る由もなかったんだ