苺な彼とビールな僕

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～Yside～






『今度うちの父のレストランにリウくんとユノさんを招待したいんです…///』




得意先への移動中、車の中で昨日の君の言葉を思い出す



俯きながら上目遣いでお願いされたら….



せっかくのチャンミンからのお誘い、行かないわけには行かないよな



…ふふ




「…社長？あの？」



…しまった/////



「ど、どうしたスホ？」


「…あ、いえ、なにか良いことでも？あの…お顔が緩んでおられます/////」



まいったな///俺は本当にどうにかなってしまったようだ、バックミラー越しにスホのニヤニヤした顔が見える、顔面崩壊してるのはお前じゃないか



「スホ！！」



「はっ、はいいっ！！」



「…初対面で普段着は失礼だと思うか？」



「…へっ？」



「いや、いいんだ////」




部下に何を聞いてるんだ俺は///バツが悪くて窓の外に視線を向けた




「…あの、社長？…初対面でもプライベートな席なら普段着でも大丈夫ではないですか？その…リウ様も一緒なら」




どうやらすっかりバレているらしい、俺はミラー越しにニコニコと笑うスホに苦笑いした



大切な人の家族に会うんだ、緊張するに決まってる、ちゃんと挨拶したいけど畏まってスーツは違う気がする



まさかこの歳でこんなことで悩むなんて（笑）




ワクワクしている自分に戸惑いながら誤魔化すように仕事の書類に目を通した








～Rside～








このまえチャンミンが、おとうさんのれすとらんにごはんをたべにおいでっていってた


パパにきいたらつぎのおやすみにいくことにきめたっていったんだ、いつおはなししたのかな？


パパはさいきんとってもにこにこしていて、ひとりでもわらってたりする、それってチャンミンのせいじゃないかな…



ぼくはぬいぐるみのクマさんをぎゅっとしてかんがえた



チャンミンはいもうとがふたりいるっていってた、あとはコックさんのおとうさん



…ちゃんとごあいさつしなきゃ



ぼくはクマさんにむかってれんしゅうした



「こ、こんにちは、はじめまして！チョンリウです」



クマさんはおへんじしてくれないけどぼくはがんばる！！




「ぼ、ぼくはチャンミンがだいすきです！！」



かああっとじぶんのおかおがあつくなるのがわかった/////



「リウ、何してるの？」



くすくすわらうこえがしてパパがうしろからぼくをだっこした、ぼくははずかしくてクマさんでおかおをかくした



…れんしゅうしてたのきかれちゃった////



「お前には勝てる気がしないよ」



そおっとみるとパパはすこしこまったおかおをしてた



「パパも練習しようかな、な、リウ」



「……/////」




どうしよう！！もっとれんしゅうしなきゃ！！




ぼくはクマさんをもっとぎゅうってしたんだ

2016-01-07 17:00 ｜カテゴリ : 空色の調べにのせて ｜コメント(10) ｜トラックバック(0)