苺な彼とビールな僕

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～Yside～









「おっ、今日はなんかご馳走だな～」




「うふふ、ユンホさんの好きなカルボナーラです、厚切りベーコン入りですよ～あ！！食後にはデザートもあります！！」




「へえ、デザートまで？今日なんか記念日だっけ？」




「ち、違いますよ～鈴カステラの出血大サービスです！！///」












そう言ってパタパタとキッチンへ駆けて行く鈴カステラ






後ろからぴょこんと飛び出した耳が赤いのは気のせいじゃない、よな







それにしても出血大サービスだなんて（笑）







何か企んでるとは思ったが、問い詰めるまでもなく視界に飛び込んできたのはテーブルに置かれた一枚のパンフレット






ははあ、花火大会ね、さてはこれか！！







そういや駅の広告にも出てた気がする、割と大きな花火大会だし、きっとドンへあたりからの情報だろう






………が、そんな人混みの多い所へ連れて行って大丈夫だろうか






なんせ攫われグセのある鈴カステラ、すぐに変態に目をつけられてはトラブルに巻き込まれてる







ま、こんだけ可愛けりゃ仕方がない、か







さっきからチラチラとこちらを伺っているのが可笑しくて仕方ない






ここで反対したらめちゃくちゃに落ち込んでしまいそうだし







結局俺はあいつに弱いんだ……








「チャンミン、花火見に行きたいの？」




「へっ？は、はいっ！！///」




「仕方ねえな、連れてってやるか！！」




「ほ、本当ですか！？やったーーー！！！！///」








キッチンからおたまを持ったまま駆けてくる細い体を受け止めて、力一杯抱き締めてやったんだ

2019-07-20 17:00 ｜カテゴリ : 鈴カステラの缶詰 ｜コメント(-) ｜トラックバック(0)