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苺な彼とビールな僕

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. 雪を待つ君へ 前編









~Yside~







「ユノったらまたお空ばっかり見てるのね」


「だってね、いちばんさいしょにおちてきたゆきをつかまえるの!!」


「まあ、首が痛くなっちゃうわよ」



母さんはクスクスと笑って俺の頬にキスをした、真っ白な空からは今にも雪が落ちてきそうで…



あれは、もう遠い昔……






俺はチョン・ユンホ、俺達チョン一族は代々ヴァンパイアの家系で、昔は山の奥の城にひっそりと暮らしていた、が、森林開発で移住を余儀なくされ、数年前からは街中に紛れるように暮らしている



ヴァンパイア……といっても、人を襲うわけではなく、まあ、一族の中には気の荒い連中もいたけど、その昔に一斉に駆除にあってしまい、そんな野暮を抱くものもいなくなった



中には人間と婚姻を結ぶものもでてきて、所謂純潔と呼ばれるものは、ごく僅かになってしまったけれど……



俺は、純潔なんかに生まれたくなんてなかった



数十年経っても姿の変わらない俺達は、怪しまれる前に家を転々と変えて暮らしているから、あまり深く友人を作ることもなく



神様って本当にいるんだろうか、こんな長い寿命を持っていても、ひたすら孤独を感じながら行きていくなんて……



公園のベンチで空を見上げながら大きく溜息をついた


「おにいちゃんないてるの?」


不意にかけられた可愛い声に、驚いて振り返るとそこには仔鹿のような子供が俺の顔を見上げていた


「ふふ、泣いてないよ、雪を待っていたんだ」


「ゆき?」


「ああ、この冬最初の雪をね」


「ひとりでまってるのさみしいね、ぼくもいっしょにまってあげるね」





その子はちょこんと俺の横に座ると、にっこりと笑って空を見上げた


……どこの子だろう、可愛い子だな



それから俺達は公園のベンチで2人並んで、雪が落ちてくるのを待っていたんだ





























クリスマスSS•*¨*•.¸¸♬
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comments
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2016-12-23 20:55:39 | [編集]

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2016-12-23 21:32:06 | [編集]

4412. Re: り*****様 さん
コメントありがとうございます(*´ー`*人)
なんだか悲しげな始まりになってしまってすいません(・・;)もちろんハピエンしかありませんのでご安心を!!
子供達が家にいると大変ですよね!!
コメントも嬉しいですが無理のないように♡
いつも感謝しております\( ˆoˆ )/
2016-12-25 17:16:25 | [編集]

4419. Re: 大好物です( ̄∀ ̄*) ち***様 さん
コメントありがとうございます\( ˆoˆ )/
ヴァンパイヤ好きですよねぇ♡
ユノにぴったり、妄想も働きます〜
コミカルになる予定がこんなシリアスな感じに( ̄▽ ̄)
なんでやろ←
100030歳とか、デーモン閣下じゃありませんから(笑)
でも100歳はとうに超えてそうですが…
雪←ユキですね(笑)
私か!!(///ω///)←今気づいた
2016-12-25 17:35:54 | [編集]

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