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苺な彼とビールな僕

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. JELLY LOVE 22












~Cside~












『ね、名前で呼んでもいい?』









し、心臓が止まるかと思った………!!







そんな真剣な眼差しで見つめられたら、なんだか不思議な気持ちになるっていうか、その……







胸の奥が熱くなって……!!///








「チャンミン?」




「うわっ、はいっ!!///」




「………顔真っ赤(笑)」




「…………あ///」




「あとビール無くなってる、追加で頼もうか?」





「あ、うん///」









ユノ君に名前で呼ばれると、動揺してうまく話せなくなる






本当に僕、どうしちゃったんだろう///






片手を上げてオーダーしてくれるユノ君を呆然と見つめる






……綺麗な鼻筋とか、顎のラインとか、もう本当にかっこいい







ああ、また酔ってしまいそう///







「後でさ」



「……え?///」



「うちで飲み直さない?」








そう言ってにっこりと笑うユノ君の笑顔に、ただだ頷くことしかできない僕だったんだ








































. 旦那様は発情期 21













~Cside~









「わあ、凄い!!」




「な、いい景色だよな!!」




「本当!!シウォンさんいい所連れてきてくれたね」




「ふふん、だろー?」







そう言って得意げにうんうんと頷く親友のキュヒョン、なんだかんだ言いながら結構ラブラブみたい、なんだよね








ここはアスレチックの中でも一番高いところで、なかなかシビアなアトラクションになっていて








高い所が得意な僕でもちょっぴり足がすくんでしまうほど








「じゃ、僕先に行くね!!」





「あ、キュヒョン!!」









テンションの高くなったキュヒョンはノリノリでロープに付けられた簡単な椅子のようなものに乗って降りてしまった







うわ、ちょっとこれ………無理、かも?








幸いな事に後ろに人は並んでないけど、どうにも勇気が持てなくて前にも進めないし







引き返すにしてもかなり高い梯子を降りてかなきゃいけないしで………







ど、どうしよう………







遠くの景色ばかりを眺めていたから、動けなくなるとか全く考えてなかった








柱に捕まって動けずにいると、カラカラと滑車の音がしてキュヒョンの降りた椅子が戻ってくるのが見えた








あれに……乗るんだよね(泣)









情けないけど乗れそうもないよ、ああ、どうしたら………









「チャンミン!!」




「ユ、ユノ!?///




「待ってろよ」




「あ///」








必死に柱にしがみつく僕の元に逞しい腕が伸びてくると、あっという間に僕はユノに抱き寄せられてしまったんだ






































. JELLY LOVE 21












~Yslde~










『俺と付き合ってくれないか』








会ったらそう言うつもりだったのに、本人を目の前にしたら、とてもじゃないけどそんな事を口に出すことなんてできなかった







だってね、この前よりずっと好きになっちゃってる







ヒチョル兄の登場でバタバタと店まで来てしまったから、なんていうか改めてテーブルで向かい合うと照れ臭くて







そんなに熱い目で見られたら期待してしまうじゃないか!!







無意識の小悪魔ってやつだろうか……










『ね、名前で呼んでもいい?』








そう言ってじっと見つめると途端に視線を泳がせるから目が離せなくなる







元々押しの強い方だとは思うけど、今回ばかりは慎重に、怖がらせないように









きっとね、あなたは俺を好きになる









そんな予感を胸に潜めて、ただあなたがゆっくりと話す言葉に耳を傾ける俺だったんだ




















. 旦那様は発情期 20













~Yside~










「なんだよ、キュヒョンのやつチャンミンと一緒に行っちまったのか」





「まあいいんじゃないか?元々親友なんだし」





「親友にだってヤキモチは妬くさ~、お前こそ余計なことして怒られたんじゃないの?」









ニヤニヤしながら俺の顔を覗き込むシウォンを思い切り睨み返す







ったく、すっかりバレてるのがバツが悪い……








さっきはテントの中で調子に乗って、流石にベルトに手をかけた時には手を抓られてしまった








だってね、うちの奥さん本当にエロくなった









しかもあの狭いテントの中で長い体を折り畳んでブランケットに包まっているとか!!








全く、可愛さしかない、よな








その後は顔を真っ赤にして怒っちまうし、車の中だってキュヒョンと後部座席に乗り込んでしまうし










「ユノ、アスレチックの後は足湯にでも行くか?」





「へえ、そんなとこあんのか?」





「ああ、この辺りは温泉もあるからな」





「きっと2人も喜ぶよ」





「ああ、さ、愛しい子達を捕まえにいくか!!」










そう言って豪快に笑うシウォンは、山道を一目散に駆け出したんだ



















. JELLY LOVE 20












~Cside~









「この前はその……ありがとう///」




「ん?何が?」




「だって迷惑かけちゃったし///」




「全然迷惑じゃなかったよ、むしろ役得?」





「!!!!///」








そう言ってニヤリと笑うユノ君から慌てて目を逸らす、そんな風に見つめられたらどうしていいかわからなくなる///







さっきはヒチョルさんに偶然会っちゃうし、一時はどうなることかと思ったけど







なんとか無事に逃れて2人で乾杯することができて良かった///






この前酔った僕を泊めてくれたお礼にと、自分のお気に入りのお店に連れてはきたものの






なんだか緊張しちゃってうまく話せないよ///







「シムさんはさ、ヒチョル兄の部下なんだよな?」




「あ、うん……そうだね、ユノ君は?」




「ん、ヒチョル兄には本当に世話になってるんだ、今はダンサーの卵ってとこかな?」




「た、卵?」




「そう、殻から出かかってんの」




「ふふ///」








大袈裟なジェスチャーで少しふざけるユノ君は、この前ステージで見た時よりグッと可愛く見えてしまう






夢を追いかけてるとか、本当に羨ましい







「ね、名前で呼んでもいい?」




「………へっ?///」




「チャンミンって呼びたい」




「あ、うん///」








真っ直ぐに僕を見つめるアーモンドの瞳があまりにも澄んでいて、首を縦に振ることしか出来ない僕だったんだ


































. 旦那様は発情期 19












~Cside~










「チャンミンユンホさんと喧嘩でもしたの?」




「べ、別に!!」




「そう?ユンホさん放っといていいの?」




「い、今はいいの!!///」








お昼ご飯を済ませてアスレチックがある公園に着いた僕らは、荷物を預けるとトレッキングシューズへと履き替えた








靴まで用意してあるとか、シウォンさんって本当に用意周到、だよね








さっきはテントの中でユノに襲われかけちゃって、危うくその……追い詰められてしまう所だった








お腹がいっぱいでブランケットに包まれるとふわふわしてきちゃって、されるがままにしていたけれど







流石にこんな屋外で、しかも親友のカップルがすぐ隣にいるのにって……







だってユノとのキスは本当に気持ち良くて、唇が触れるだけで体の奥が熱くなってきちゃって








………きっとユノのせいでエロくなっちゃったんだ///










ちょうどシウォンさんが声をかけてきたから離して貰えたけど









ほんとにほんとにやばかった///









それに、もし追い詰められてイッちゃったりしたら、アスレチックとか出来なかったかもしれないし







そのかわり夜はゆっくり2人で過ごせたら……








「チャーーンミン!!」




「あ、ごめん!!」








キュヒョンの声にハッとして走り出すと、ユノが手を伸ばして僕を迎えてくれたんだ













































. JELLY LOVE 19












~Yside~










「で?なんでお前がシムと待ち合わせてんの?」




「べ、別にいいじゃん」




「ふうん?全然繋がんないんだけど?」




「この前たまたま会ったんだよ!!」




「へえ、お前がムキになるなんて珍しいな」








そう言ってクスクスと肩を揺らすヒチョル兄、まさか待ち合わせの店の前で出くわすなんて






全く、タイミングがいいんだか悪いんだか……







せっかく約束を取り付けて2人で会えることになったのに






早めについていたシムさんは、ヒチョル兄を見て動揺して黙ってしまうし







なんだか2人して気まずくなっちゃって……






このまま一緒に、なんてことになりそうな気配もしたけど







幸いにもヒチョル兄は女の子を数人連れて繁華街と消えていった







「ユ、ユノ君?」



「あ、えっとなんかごめん!!」



「え?ううん、全然///」



「じ、じゃあ行こうか」




「うん///」







俺の言葉にふわりと微笑むあなたが眩しくて、思わず目を逸らしてしまう僕だったんだ































. 旦那様は発情期 18













~Yside~









最初はほんの少しだけと思っていたのに、こんな可愛い子を前にして自分を抑えられるわけがなかった







「………あっ、ユノ……待って///」




「ん、もう少しだけ、ね?」




「………ん、見られちゃう///」




「大丈夫、俺だけしか見てないよ?」









重なる唇は次第に熱を帯びて、角度を変えて何度も何度も








さわさわと素肌を撫でるとピクンと跳ねる体







いくらテントの中とはいえ流石に声は立てられないと、必死に声を抑える姿にさえ煽られる







あんまり調子に乗ると怒らせてしまうのに、俺の腕の中で可愛い声を上げるから止まらなくなる








「………あっ、そんな……や///」




「チャンミンエロい」




「!!!!ユ、ユノが///」




「ん?」





「ユノが………エ、エロくしたんです///」










そう言って瞳を潤ませる君が堪らなく愛おしくて、もう一度蕩けるようなキスをしてやったんだ




















. JELLY LOVE 18












~Cside~










「いやぁ、チャンミンあれからどうしたの?」




「べ、別に、普通に家に帰ったけど///」




「えー?そう?誰かと一緒じゃなかったっけ?」




「き、気のせいじゃない?」




「そうだっけ」






そう言ってしきりに首を傾げるキュヒョンから視線を逸らす






だってとても言えないじゃん、あれからユノ君の家に泊まったなんて……






ま、あの日はキュヒョンは大分酔っ払ってたから記憶があやふやらしく







それ以降はツッこんではこなかったから、本当に助かった








実はあれから何度かメッセージのやりとりをしていて、次の週末に会うことになってるんだけど






『寝顔が可愛かった』とか言われちゃって、まるで口説かれているようで








僕の方がドキドキしちゃってもうどうしたらいいのか///






いや、もしかしてからかわれているのかも、あんまり期待しないようにしなきゃ、ね








こんなこと誰にも言えやしないし、ましてや同性と会うのに……








こんな風に年下の男の子に振り回されてる自分が信じられなくて、どうにも戸惑ってしまう僕だったんだ

















. 旦那様は発情期 17













~Cside~










「うわ、テントもあるんですか?」




「ああ、そうなんだ、流石にデカイやつは無かったら2つにしておいた」




「へぇ、ワンタッチで出来るなんて凄い!!」




「だろ~?」








お昼前には海に到着した僕達は、景色のいい場所に車を止めて、シウォンさんの持ってきたテントを張ってお昼を食べることにした








ちょうど2人ずつ寝転べるくらいのスペースがあるから、食後の休憩にはちょうどいいかも








だって長時間の運転って疲れちゃうもんね!!









それからテーブルを組み立ててせっかくだからとお弁当を綺麗に盛り付けて写真を撮ろうとしたのに、ユノがつまみ食いして食べかけになっちゃったり






キュヒョンが慌ててジュースをこぼしちゃったりとか、色々あって(笑)







ちょっと疲れちゃったからテントの中で休憩することにしたんだ








ふわふわのブランケット、持ってきておいて良かった









「チャンミン疲れた?」




「あ、いえ、大丈夫です!!///」




「この後アスレチックにも寄るらしいから休憩しとけよ?」




「ええ?わ、わかりました///」




「もっとこっちおいで?」




「………あ、ユ、ユノ///」












不意に伸びてきた腕にブランケットごと抱き締められて、首筋にかかるユノの吐息にドキドキとしてしまう僕だったんだ




























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紫苑☆

Author:紫苑☆
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