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. チャンミナのクリスマス 前編
~Cside~
「はあ?アルバイト!?」
ユノ様の声が響く、やっぱりダメかな…僕は思わず俯いてしまう////
それでも事情は話さなきゃだよね
「…あっ、あの、いつも行くパン屋のおばさんに頼まれて////クリスマスの前だけ本店からケーキがきて店頭販売するみたいで、人出が足りなくて、二日間だけどうかって言われて…////」
ジロリと睨むユノ様の目線が怖い(泣)
「…僕、毎日行ってるし、あの…断りにくくて…困ってるって言われて////」
ユノ様は腕を組んでハア、と溜息をつく
「……あっ、あの///ダメならお断りしてきま…」
「わかった」
「…へっ?////」
「わかったっていってんの、その代わり気をつけなきゃダメだ、帰りは7時までだな、迎えに行くから店で待ってるんだぞ」
ふわりとユノ様に抱き締められて
「…はい////ユノ様ありがとございます」
こうして僕は初めてのアルバイトをすることになったんだ
~Yside~
『ユノ様おかえりなさい♡』
家に帰れば可愛い奥さんの笑顔があって、迷わず俺の胸に飛び込んでくる、そして食卓には山盛りのパンが…
…ん?山盛りのパン?
ただいまのキスをしようとチャンミナを抱き寄せたままフリーズした、なにこのパンの山…
眉を下げて困った顔で俺を見上げるチャンミナ、なんのおねだりかと思いきや
アルバイトだってぇ!?
…だ、ダメだダメだ!!
こんなに可愛いのが売り子してたらケーキじゃなくて本人が連れていかれちまうよ!!
でも、バンビアイに涙を溜めて、上目遣いにお願いされると
…うっ////////ダメって言えないじゃん
あーーー、俺ってほんとにチャンミナに甘いな、てゆーかチャンミナはほとんど我儘は言わない、毎日の生活のお小言はあっても基本俺に従順で、控えめで、可愛くて////…いや、そうじゃなくて!!
お人好しのチャンミナは困ってるって言われて断りきれなかったんだろう、パン屋のおばさんはイイ話し友達みたいだし
…山盛りのパンは貢ぎ物ってわけか(笑)
ハア、と俺は小さく息を吐いて丸い後頭部を抱き締めた
. 空色の調べにのせて 21
~Yside~
二泊三日の海外出張を終えて空港に降り立った、本当ならもう一泊してもいいぐらいだったんだが一刻も早く帰国したかったんだ
相変わらずLINEで連絡はとっているが忙しくてあれから会えていない
…チャンミン今頃どうしてる?
会いたいと思ったがまだ恋人同士でもないのに、俺は焦りすぎだな
時間は夜の9時を過ぎていて、空港の外に出るとスホが車で迎えに来ていた
「社長、おかえりなさいませ」
「ああ、スホご苦労だね、リウとうちの親は?」
「ご実家にお送りいたしました、また明日お迎えにあがります」
「ありがとう、助かるよ」
俺が出張のときはリウは両親に預けている、実家は車で一時間ほどだし、初孫のリウはとても可愛がられていて
「ずっと預かっててもいいくらいよ♡」
そう言ってくれる母、ほんとありがたいよ
妻のユナが出ていったことでかなり怒っていたうちの両親だが、ユナが実家に戻って謹慎していたことや、俺の今までの事情を説明してどうにか納得してもらえている
なんと言ってもこれからのリウのことが一番だし
後部座席に座るとスマホを確認した、今日は忙しかったようでチャンミンからメッセージは届いていなかった
そういや教室のクリスマス会の用意が大変だって言ってたな…
ハア、と、溜息をつく、まだ仕事終わってないのかな、ああ君に会いたいよ
「ドンヘの店へ頼む」
俺は親友のドンヘが経営するカフェレストランへと向かった
. 天使かもしれない ~聖なる夜に 後編~
~Cside~
なんとかプレゼントも用意して迎えたクリスマスイブ、仕事を早めに終わらせて先生のマンションへと向かった
今日はデリバリーでピザやチキンを頼んで先生の自宅で過ごすんだ////予約していたケーキを受け取って早足で歩く
先生の大好きな苺のたくさんのったケーキ、喜んでくれるよね♡
カードキーでエントランスからエレベーターへ、最上階の先生の部屋に入るとサンタの格好の先生が飛び出してきた
「チャンミナ、メリークリスマス!!」
「…わっ!!////…先生?んっ…んんっ////」
いきなり抱きしめられたと思ったら熱烈なキスが降ってきた!!玄関にしばらく水音が響いて僕の体が熱くなってくる////
ふいに離れた体、不安になって見上げると頭になにか被せられた!
「ふふ、チャンミナ似合うよ♡」
「…え?////」
僕はトナカイの角のついたカチューシャをつけられていたんだ
~Yside~
今日のイブは家でチャンミナとデリバリーをとってイチャイチャするんだ♡用意は万端、あとはサンタクロースの衣装に着替えてチャンミナを待つだけ!!
玄関のドアがガチャリと開いてチャンミナが入ってきた、俺はチャンミナに飛び付いて歓迎のキスをした、と、間髪入れずトナカイのカチューシャを被せる
キョトンとする君が可愛いすぎて今すぐ押し倒したいよ////
「さあ、はじめよう」
俺はトナカイチャンミナをエスコートしてリビングへむかった
ダイニングテーブルにはご馳走が並び、まずはシャンパンで乾杯、俺達は二人で目を合わせては笑いながら食事をした
「チャンミナ、あ~ん♡」
「…えっ!?////…あ、あ~ん♡////」
二人で食べる食事はなんだって最上級に美味しいんだ////
食事の片付けを済ませてケーキにキャンドルを灯す、キャンドルに照らされた君が綺麗で見惚れてしまうよ
「先生、メリークリスマス!あの…これプレゼントです////」
「チャンミナ…開けてもいい?」
コクコクと頷いて俯いてしまう君が愛しくて堪らない
中身は俺の好きなスポーツメーカーのスウェット、新作じゃないか♡
「家で作業されることがほとんどなので…あの、僕も色違いでお揃いなんです////」
「ありがとう!!すごく嬉しいよ♡でもこれは一緒に着ないとだめだよね?」
「…へっ?////」
俺はチャンミナの手を取ってベッドルームへと向かった、状況が把握できないチャンミナはキョトンとしていて…中に入って向かい合うと俺は深呼吸を一つ
「チャンミナ、ここで一緒に暮らそう」
「…先生////」
「これ、プレゼント、開けて見て?」
カサカサと包みを丁寧に開けるチャンミナ、中にはシルバーのブランドのブレスレットが入ってる
「…わ////」
「俺とお揃いだよ、チャンミナ、付けてあげるよ」
ゴツめのデザインが多いブランドだが普段でも使えるようにシンプルなもの選んだんだ、思ったとおりチャンミナの細い手首によく似合う
「チャンミナ返事は?」
「……先生、断る理由が見つからないです////」
俺は真っ赤になったチャンミナの手を取ってブレスレットにキスをした
「…で、なんでベッドルームなんです?////」
「それはほら!もう一つのプレゼントがあるから!!チャンミナためにキングサイズのベッドに買い換えたんだよ!!」
ジャジャーン、と片手を上げてベッドを紹介する俺!!
チャンミナは呆れた顔でマジマジと俺を見て
「用意周到ですね////…でも今日はしませんよ」
「えーーー?」
「お揃いのスウェット持ってきてからね//////」
「チャンミナ?」
「ふふ、なんでもないです////」
「なんだよー?言えよ」
「ユノが大好きってことです////」
「チャンミナ!!名前////」
チャンミナは俺にチュッと触れるだけのキスをして天使のように笑ったんだ
. 空色の調べにのせて 20
~Rside~
せっかくせんせぇがうちにばんごはんたべにきてくれたのに、ぼくはいつのまにかねてしまっていたみたい
…せんせぇはおとまりしたみたいなのに
もっとせんせぇとおはなししたかったし、もっとせんせぇのぴあのもききたかったのに
あさおきると、きっちんでパパとせんせぇはこーひーをのんでいて、なんだかずるいっておもった
「リウくんおはよう」
ふわっとからだがういて、せんせぇのおかおがめのまえに////////
ぼくははずかしくてしたをむいた、せんせぇはぼくのほっぺにちゅってしてくれる////
「おは、おはよございます////」
「リウくん昨日ケーキ食べないで寝ちゃったね、僕はお昼から帰らなきゃいけないから10時のおやつにたべようか?」
…そうだ、けーきもたべてなかったんだ
それまではせんせぇとおさんぽにいったり、ぴあのをひいてもらったり、とってもたのしかった
パパはぱそこんでおしごとしてるけど、ぼくらをみてにこにことわらってる
…ぼくしってるんだ、パパってぜったいにせんせぇのことすきなんだよ
ぼくだって!!////
こういうのらいばるってゆーんだっておともだちがゆってた
おとこにはまけられないたたかいがあるんだって
…たたかいってなんだろ?
とにかくパパにはまけられないっておもったんだ
せんせぇのおひざにだっこしてもらうと、せんせぇのおおきなめがぼくをみていて、とってもきれいで、やっぱりはずかしくてしたをむいてしまうけど
「せんせぇのまつげながいね」
「ん、そうかな?」
「うんっ、せんせぇとってもびじん♡」
「び、美人?あ、ありがとう////」
「…ぼく、せんせぇだいすきなの////」
「僕もリウくんが大好きだよ♡」
「…////」
これってらぶらぶってゆうんじゃないかな////おとなりのそらちゃんがいってた
ぼくがせんせぇとおはなししてるとパパがそばにやってきてクスクスとわらいながらあたまをなでなでする
「リウはチャンミンを口説いてるのか」
「…えっ!!違いますって////////」
…いまパパちゃんみんっていった!!
ぼくはせんせぇのおひざからひょいってパパにだっこされて
「リウとパパはライバルだな」
っていったんだ、だからぼくはいってやった
「おとこにはまけられないたたかいがあるんだよ」
せんせぇとパパはめをまんまるにしてすごいわらってた
…ふ、ふんっ
ぼくはまけないよ?
せんせぇはぼくのことだいすきっていってくれたもん
らぶらぶなんだから!!
. 天使かもしれない ~聖なる夜に 前編~
~Cside~
イルミネーションが輝く夜の街、僕は仕事帰りに買い物にきていた、すっかりクリスマスムードの中、人生初の男の恋人のためにプレゼントを選びに
…なにがいいんだろ////
先生はああ見えて売れっ子の小説家だ、大きな賞を貰ってからは収入もぐっと上がって住んでいるところも高級マンションだし、僕よりずっとお金持ちなんだよね
そんな僕が先生にプレゼントなんて…
親友のキュヒョナには先生のことは話したんだ、黙ってるの嫌だったし、相談にものってほしかったから
プレゼントの相談もしたんだけど////
『プレゼント!?そんなのチャンミナが裸になってリボン巻いてどうぞ♡って言えばそれが一番喜ぶんじゃないの?(笑)』
…た、確かにそうかもしれない////////
だって最後まではしてないんだ、僕のそのあっちのバージンを捧げるっていうのも考えたんだけどね
『僕を召し上がれ♡』とか…?////
…いやっ、そんな恥ずかしいことできっこない!!////////////
こないだの女装とかも考えたりもしたけど…先生暴走するか、鼻血出して倒れるかのどっちかな気がする…
…は、初めてでそれはやだ////
でも、せっかく迎える二人のイブなんだからやっぱりロマンティックにしたいんだ
僕はショーウィンドウを見ながらゆっくりと歩道を歩いた
~Yside~
チャンミナと迎える初めてのクリスマス、俺はクリスチャンだから教会も行くし、子供の頃は実家ではいつもクリスマスパーティーもしてた
ここ何年かは恋人もいなかったからテーゼのクリスマスパーティーに参加して過ごしてたけど今年は愛しい人と♡
考えるだけで楽しくなるんだ!!
プレゼントはもう決めてある、プレゼント用に包装してもらって小さなメッセージカードも付けた、あとはチャンミナとどう過ごそうかワクワクしていた
外食もいいけど家でピザでもとってケーキ買って二人でイチャイチャもいいな、なんて考えてて、チャンミナに聞いたら顔を真っ赤に染めて『そのほうがいいです』だなんて!!////
でも多分昼間は仕事だから色々と無理はさせられないかな////
早く自分のものにしてしまいたいけどそれ以上に大切な君、俺の天使なんだから
…それに、クリスマスプレゼントと一緒に伝えたいこともあって…
神様、どうか俺の願いが叶いますように!!
俺は十字をきってお祈りをしたんだ
. 空色の調べにのせて 19
~Cside~
『なんでキスしたかわからない?』
『宿題だよ、チャンミン』
チョンさんの声が頭から離れない////
起きたときは、その…夢だったのかと思ったんだ、でも朝起きてチョンさんに会った途端ぐっと腕を引かれて
『夢じゃないからね、宿題覚えといて』
耳元で囁かれて////
あの日、二度目の夕食をご馳走になって、ワインを勧められて…
…『チャンミン』って呼ばれて//////
それからキスされて/////
…キスとか///////
わーわーわーわーわー!!////
僕は思わず机に突っ伏して目を瞑った、あれってなんのキス?なんで僕に?宿題って?
冷たい机に頬っぺたをつけて考えてみる
…い、嫌じゃなかったんだよね/////ドキドキして、もっと、って////
うわあああああ!!////////
もっと、とかなに考えてんの僕!!/////
思わず机にガンガンと頭を打ち付けた
…当たり前に痛い(笑)
「…せんせえだいじょうぶ?」
ハッとして体を起こすと僕のクラスの生徒達が不思議そうに見つめていた(泣)
~Sside~
最近の社長はとてもご機嫌だ、この間LINEスタンプのことを聞かれたときはかなり驚いたけど(笑)
あのクールな社長が////
どうもその理由はシム先生のようなんだ、まあ、あの先生だったら無理ないか
新人秘書の僕とミノは社長の代理でリウ様の保育所や習い事のお迎えに行くことが多い
奥様が出て行かれてからは僕達がその役目をかってでたんだ、リウ様は僕らにとても懐いてくれているから
だからシム先生のことは前々から知っていた
綺麗な先生ってイメージだったけど、近くで見ると表情が豊かで、子供達が大好きで、とても好感の持てる方だとおもった
最近は名前も覚えて下さったようで、リウ様を迎えに行くとニコニコと笑顔で話しかけてくる
さり気なく社長のこと聞いてきたりするんだ
ずっとLINEで話してるハズなのにね(笑)
ずっと暗い顔をされていた社長だったのに、今では生き生きとされてリウ様とも楽しそうに過ごしておられる
ミノも先生のことは気に入ってたみたいだけど…僕は社長と先生がうまくいけばいいのにって思ってるんだ////
. デザートな君 7
~Cside~
「よう、おつかれ、よく来たね」
突然やってきた我らがSMが誇るキングの登場にフリーズする三人、スホなんて顔面蒼白になっちゃってるし
「ユノひょん、来る前に連絡ぐらい…」
「おーすまん、車で寝てたからさ、とりあえず風呂入ってくる、これお土産」
キュヒョナにビニールの包みを二袋渡してバスルームにそのまま向かうひょん
「ごめん、飲んでて」
僕はあわててその背中を追いかけた、つーか、まるでこの家の主みたいじゃなかった?////
ぐるぐると考えてバスルームへの扉を開けると中から手がでて来てぐっと引き寄せられた
「…ちょっ!!ひょんっ…んっ////…んんっ…////」
「…チャンミナ会いたかった」
ひょんにがっしりと捕まえられて両手で頬を包まれた、帰ってきたばっかだからいつもより冷たい手
容赦無く何度も唇を奪われて息もできないほど、熱くなる体を抑えられなくなる
ちゅっ、と音を立てて離れると僕の首筋に顔を埋めた
「チャンミナの匂いだ」
「…ひょん////」
僕だって会いたかったんだ、グリグリと顔を擦り付けるひょんの背中をぎゅっと抱き締めた
「…とりあえずお風呂入って?ご飯あっためとくから」
「ん、もう少し」
僕の腰を抱いたまま動かないひょん、やっぱり離れ難くてその背中をしばらく撫でていたんだ
~Kside~
予想より早いユノヒョンの来襲、そしてまるで旦那のように僕達に挨拶をして風呂にいってしまった(笑)
スホはなぜか正座で呑んでるし、ミノは…なんも考えてなさそう、つーか酔ってるな、あれは…
しばらくすると赤い顔したチャンミナが帰ってきて、ひとしきり謝ったあとキッチンでユノヒョンの晩飯の用意をしていた
…ほんと甲斐甲斐しい////
赤い顔してなにされたんだか////
僕は少し複雑な気持ちでチャンミナを見ていた
. クリスマスSSのお知らせ
こんばんは紫苑☆です*ˊᵕˋ)੭
今日は一段と寒くなってきましたね~
皆様風邪などひいておられませんか?
今日はクリスマスSS更新のお知らせです•*¨*•.¸¸♬
明日23時にクリスマスSSをUPします♡
『デザートな君』はお休みになります~
久々に天使ホミンの登場です⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾
エロなしですがほっこりしていただけたらと思ってます\♡/
仕事中はオールウェイズ妄想中な紫苑ですが最近残業にやられてますね~
いつも7時45分に家を出るのですが今日帰ってきたのが19時45分!!
「いや、家出たときと時計一緒やん!!」
と、一人ツッコミをいれてしまいました(笑)
あ、すいませんどうでもいい話で*ˊᵕˋ)੭
ご飯も食べたけどどうしてもお菓子も食べたくて今日はデブです←いつもやん
苺に求める癒し効果(●´艸`)ムフフ
ほろよいいちごめっさうまかったッス!
クンカクンカ
ではでは*ˊᵕˋ)੭
今宵23時はデザートホミンです♡
紫苑☆
. 空色の調べにのせて 18
~Yside~
初めて触れた君の唇はとても柔らかくて、気持ち良くて
ちゅっと音を立てて離すと蕩けたような表情で俺を見た
「…チョンさん…あの…なんでこんなこと?////」
「ん、わからない?」
「……酔ってるんですか?それともからかってるとか」
零れそうな瞳に悲しそうな光を宿して、君はまた俯いてしまう
そんな表情ですら綺麗だと思うんだ
「酔ってない、からかってもないよ」
「……////」
「次に会うまでに考えておいて?どうしてキスしたのか」
困ったように眉を下げて俺を見上げる、もう一度先生を抱き寄せて腕の中に閉じ込めた
「宿題だよ、チャンミン」
「……////」
「もう少しこのままでいて」
柔らかい髪を撫でていると自然と身体を預けてくる、答えは俺の予想であってると思うんだ
しばらくすると君は寝てしまったようで…腕の中ですうすうと寝息を立てる君が愛しくて堪らないよ
ゆっくりと起き上がり、先生を横抱きにしてゲストルームへと運んだ、そっと寝かせて肩まで毛布をかぶせる
睫毛にかかる前髪を梳くとどこかあどけなさを残す寝顔が露わになった
「おやすみチャンミン」
俺は先生の額に、頬に、唇にキスをしてゲストルームを後にした
パウダールームに入ると両手をついて鏡を見る、そこに映っていたのは熱を持った瞳の自分
…やばいな俺////////
俺は熱を冷ますようにもう一度シャワーを浴びた
. デザートな君 6
~Yside~
撮影中もやっぱりイライラしたままで、俺は随分な仏頂面だったらしくて
「ユノ、今日は無理しないほうがいいぞ」
「無理しなくても明日も撮れるシーンだから」
スタッフ達に口々に言われてしまって
『本当はチャンミナの返事がこなくてイライラしてるだけなんです』
とも言えず(笑)仕方なく今日は上がらせてもらうことにした
まだ日付は変わってない、やっぱり寄って行こう、顔だけ見て帰ったっていいんだ
「マネヒョン、チャンミナのマンションに送って、あとコンビニかなんか寄ってくれる?」
「なんだ、体大丈夫なのか?」
「ちょっと不足してるだけだから補充にね」
そう言ってウインクをすると心底呆れた表情のマネヒョン、はあ、と溜息をついて
「せめて着くまでだけでも休んどけ、どうせ寝ないんだろうが、ギュラインのお土産は適当に買っといてやるからさ」
…鋭い////流石だな
俺はマネヒョンの車に揺られながら目を瞑った
~Sside~
乾杯をしてビールを飲みながら考えた、ユノヒョンが来るって言ってたよな確か、本当なのか?ぐるぐると考えているとキュヒョニヒョンが顔を覗き込んできた
「心配ないって、来たとしても朝方って言ってたし、撮影で疲れてるんだから顔出したら寝るパターンだよ」
…そうだったらいいけど
「ほら、スホ食べて!!いっぱいあるんだよ」
チャンミニヒョンはちゃきちゃきと動いて配膳していく、まるで女の子みたいに器用だな、部屋も綺麗だし、俺の部屋とは大違いだな
「ワインもあけるよ~♪」
ミノも結構酔ってるのか?さっきまで掃除機みたいに食べてたのにもう冷蔵庫からワイン出してるし
チャンミニヒョンは台所で料理を取り分けてお皿に入れていた、あれ?ラップかけてるよね
…ひょっとしてユノヒョンの分?////
結構クールなイメージだけど後輩も可愛がってくれるし、ああやって先にご飯置いといてくれるとか、なんかいいな////
ピンポーン
そんなチャンミニヒョンに見惚れてたらインターホンが鳴ったんだ