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. 君といたいから 29
~Yside~
「ま、待って、シャワーも浴びて、な……あっ///」
「無理、もう止まらない」
「お、お願い……///」
そう言って瞳を潤ませる俺の恋人、ここまできてお預けなんて冗談じゃない
でも、流石にこのままでは泣かせてしまいそうで……
細い体を抱き上げるようにして向かったバスルーム
慌てる君を落ち着かせるように口付けて二人一緒にシャワーを浴びた
触れるたびに跳ねる体はあまりにも艶めかしくて目眩がしそうだよ
「チャンミン綺麗だ」
「………嘘///」
「嘘じゃない、愛してる」
「……ぼ、僕も………愛して……ます///」
生まれたままの姿で触れ合うお互いの熱は痛いほどに膨れていて
バスルームから攫うように君をタオルで包んで、もう一度ベッドの海へと沈みこんだんだ
. 君といたいから 28
~Cside~
『愛してる』
そう言って僕を抱き締める狡い人、そんなこと言われたら何も考えられなくなるのに
半ば呆然としたままベッドルームへと連れて行かれて
待って、僕まだシャワーも浴びてないのに、なんて抗議をする暇も与えられず
ふわふわのベッドに沈められると、落ちてくるのは綺麗なアーモンドの瞳
「……待って、あの///」
「無理だって言った」
「で、でも!!………んっ///」
「今は俺の事だけ考えて」
「い、いつだって……僕は!!///」
「うん?」
「あなたのことだけを………///」
「!!………狡いのは君の方だ」
「えっ?///あっ……ん…///」
スルリと素肌に滑り込む長い指に目眩がしそう、いったい僕をどうしたいの……?
「……ユ…ノ……///」
「チャンミン愛してる」
耳元で囁く愛の言葉に、重なる唇に感じるあなたの温もりに
ただ身を委ねることしか出来ない僕だったんだ
. 君といたいから 27
~Yside~
「なぜ部屋に戻ろうとする?」
「………え?だって僕の部屋は///」
「あっちはカムフラージュだよ」
「なっ///」
「一応仕事で来てるからね」
「………///」
俺の言葉に俯いたままの君、みるみる赤く染まる肌に愛しさがこみ上げる
そんな仕草も俺を煽っているなんて、君は思いもしないんだろうな
部屋の扉が閉まると同時に腕の中に閉じ込めて、逃げられないよう抱きしめる腕に力を込める
「………社長///」
「名前で呼んで?」
「!!!!む、無理です///」
「だめだ」
「そ、そんな///」
「社長命令だよ?」
「お、横暴です///」
そう言って俺を睨み返す君、そんな風にされても可愛いだけなのに
「チャンミン」
「………///」
「愛してる」
「………狡い///」
潤んだ瞳から溢れた透明な雫を指で拭って、その唇にそっとキスをしたんだ
. 君といたいから 26
~Cside~
「ふう、疲れた」
「ですね、明日の朝は少しゆっくりできますよ」
「ああ、そうだな」
やっとパーティが終わってホテルに戻ったのはもう日付が変わる頃
ああいう場所は慣れてないから、気疲れしちゃうんだよね
社長の部屋は最上階のエグゼクティブフロア、とりあえずエレベーターで社長を送ってから部屋に戻ろうとボタンを押す
もう少し二人で居たい気もするけど、明日も仕事だし、部屋に戻って仕事もしなきゃ……
そんな事を考えてぼんやりとしていると、突然背中から抱き締められて息が止まりそうになる
………エレベーターの中とか!!誰か入ってくるかもしれないのに!!///
「し、社長!!///」
「まさかこのまま部屋に戻るつもり?」
「だ、だって僕は別の部屋で!!///」
「そんなの許すはずないだろう?」
「でも!!///」
「いいからおいで、ね?」
耳元で囁く甘い声に頭が真っ白になる、え……部屋に来いってこと、なの?///
抱き締められたままエレベーターを降りると、グイと腕を引かれてエグゼクティブフロアへと足を踏み入れる
カードキーを翳して部屋に入るあなたの顔は何故か真剣で
ドキドキと高鳴る胸を抑えきれず、ただ俯くことしか出来ない僕だったんだ
. 君といたいから 25
~Yside~
『………言わないとキスするぞ?』
そう言った途端コロコロと笑い出してしまった君、まったく、人の気も知らないで
このままパーティを抜けたい気持ちでいっぱいだが立場上そうもいかないし
とりあえずはと会場に戻ったものの、なかなか終わりそうもなくて大きく溜息をついた
唯一の救いは君が側にいることか………
さっき話したコ・ユジンが遠くからじっと見つめていたが、ここは気づかないふりをする方のが得策のようだ
「社長、さっき……」
「ん、何?」
「い、いえ、なんでもありません///」
何か言いたげにするくせに視線を逸らして俯いてしまうとか
少しぐらいは気にしてくれているのか……
「チャンミン」
「あ、はい」
「早く二人きりになりたい」
「………はい///」
前髪の隙間から覗くバンビアイがあまりも綺麗で、今すぐに腕の中に閉じ込めたくなってしまう俺だったんだ