苺な彼とビールな僕

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～Cside～










「え？別荘？」




「ああ、姉貴からの情報なんだけどな」




「いや、そんなことは仰ってなかったけど……」




「そうか？」




「ああ、でも……ハルが喜ぶ場所があるからって言われていたような」








会社の昼休み、たまにはチャンミンの勤めるレストランのランチが食べたいと思って差し入れを頼んでみたのに







あっという間に会社の奴らに食べられてしまって（笑）






皆んなが食べやすいように、なんてチャンミンが気を利かせてくれたのが良かったのか悪かったのか






一口サイズに切ったサンドイッチも、串に刺さった肉や魚のフライも綺麗さっぱり無くなってしまった







幸いチャンミンがこっそり持ってきた賄いのおにぎりだけは無事だったから、やっとそれで飯にありつけたわけだけど







「で？別荘がどうしたの？」




「ああ、郊外にあるうちの別荘の改築をしてたって話らしい」




「………だから泊まりで来なさいって仰ってるんだ？」




「多分な、なんだよ～ばあちゃん付きとか憂鬱しかないじゃん」




「ふふ、お祖母様孝行になっていいんじゃないの？」




「んーお前ともゆっくりしたいのに」




「………ユノ///」





「「お、押すなって！！うおあっ！！！！」」





「お前ら！！！！」









細い腰をふわりと抱き締めて甘いキスをしようとしたのに








覗き見していた部下達がなだれ込んできて、苦笑いするしかない俺達だったんだ

2019-05-01 17:00 ｜カテゴリ : 俺の婚約者殿 ｜コメント(-) ｜トラックバック(0)