苺な彼とビールな僕

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～Cside～









『ハルも一人っ子じゃ寂しいじゃない？ね？』






お祖母様の言葉が胸にズシンと響く、僕だってずっと考えていたことだけど





改めて人から言われると余計にショック、かも……






そんなに急がなくてもいいって思っていたから余計に






あと、ユノが必死に二人目はいいって言ってるのも気になった





………それって子供はもういいってこと、なのかな？





ハルのことは可愛がってくれてるけど、もしかしてウンザリしてたりするのかも





それとも僕がちゃんと家事とか出来てないから、とか？






ぐるぐると考え出したら止まらなくなっちゃって、その後のことはよく覚えていない






お酒も勧められたけどとても飲む気がしないし、ユノも仕事のことでヒチョルさんとまた話し込んでいたし






とにかくハルがはしゃぎまわっていたから後をついて回るのに精一杯で、家に帰ったのはすっかり夜も更けた頃だった







「ハル寝かせてくるな、シャワー先に浴びとけよ」



「あ……うん」








ハルを抱えてベッドルームへと消えるユノの後ろ姿に切ない想いがこみ上げる





こんなに側にいるのに聞きたいことも聞けないとか






僕って本当に進歩しない………






今夜はやけにユノが遠く感じる気がする






僕は重い体を引きずってバスルームへ向かうと、思い切り熱いシャワーを頭から浴びせたんだ

2018-07-07 17:00 ｜カテゴリ : 俺の婚約者殿 ｜コメント(-) ｜トラックバック(0)