苺な彼とビールな僕

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～Yside～








「………で、ユンホさん2人目はまだなの？」



「またその話かよ……」



「あら、大切なことよ？だって続けて産んで育てる方が良いに決まってるじゃない」







紅茶を片手に呆れたように俺を見るばあちゃん、ったく！！勝手なことばっかり言ってくれる





ハルが産まれる時だってチャンミンの命も危ういほどだったのに、2人目とかとんでもない話だ





あの時はチャンミンを失ってしまうんじゃないかって気が気じゃなかった






出来ればあんな思いはもうしたくない……！！










「今は考えてねえよ、ハルだって落ち着いてきたし、チャンミンだってやっと仕事に復帰したんだ」



「そりゃあわかってるけど、でもねぇ」



「頼むから余計なこと言うなよ、ばあちゃんはチャンミンに構い過ぎなんだ！！」



「あら、最近は遠慮して大人しくしてるわよ？」



「なんだかんだ言って電話してんだろ？情報は回ってくんだよ」



「まあ、電話くらいいいじゃない、ハルの声も聞きたいし、それにそんな長電話しなくてよ？」






涼しい顔でさらりとそんな事を、まあ、チャンミンだってばあちゃんのことは慕っているからあまり言わないが





時々爆弾落としていくからこっちは気が気じゃないっての！！





ちょっとのことでぐるぐると考え込んじまって、思い悩んでしまう性なのに




ま、そんなとこもあいつの良いところなんだがな…







「ふふ、ユンホさんは相変わらずチャンミンさんにだけは優しいのね」



「当たり前だ！！」



「まあ煩いこと、その話はとにかく、今週末は宜しくね？」










そう言ってニッコリと笑うばあちゃんに、やっぱり溜息しか出ない俺だったんだ

2018-07-02 17:00 ｜カテゴリ : 俺の婚約者殿 ｜コメント(-) ｜トラックバック(0)