苺な彼とビールな僕

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～Cside～








「え？お祖母様がですか？」



「ああ、久しぶりに家族で集まるから来いってさ、何でもまた兄貴が帰ってくるらしい」



「……そうなんだ、で、いつ？」



「それがさ、今週末なんだ」



「えっ？それはまた随分急ですね……」



「だろ？わざわざ会社までやって来てさ、ったくどんだけ暇なんだか」





そう言って少々大げさに溜息をつくユノ






帰ってくるなり深刻な顔をしているから、いったい何があったのかととても心配をしていたら





また、お祖母様のワガママが再発したんだ（笑）






こういうことは今に始まったわけじゃ無い、ユノのお祖母様はとても奔放な方でいらして





時々突拍子も無いことを言い始めて周りを振り回すっていうか、なんていうか……





もう慣れっこなんだけどね（笑）





「ゆ～パパ～えり～」


「おっただいまハル！！いい子にしてたか？」


「あい、ママ、たいたいの」


「ん？たい？」


「よしよしね、ママたいからね」


「あ、こら……ハル！！///」






僕の腰のあたりをペタペタと触ってユノに訴えかけるハル、今日、ずっと腰が怠くてさすっていたから……






「心配するなハル、パパがいっぱいママをよしよししてやるからな？」



「っぱい？」



「ああ、いっぱいだ」



「……もう、やだユノ///」







ハルを抱っこして大笑いするユノを睨みながら、熱くなった顔を誤魔化すようにパタパタと扇いだんだ

2018-07-01 17:00 ｜カテゴリ : 俺の婚約者殿 ｜コメント(-) ｜トラックバック(0)