苺な彼とビールな僕

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～Yside～








「うん、いいじゃない、よく書けてる」






そう言って原稿に目を通していた編集のボアは大きく頷いた





……ったく当たり前だってーの！！





ここはSM出版の一室、来月に向けての新連載の打ち合わせに来たんだが





最初の30分くらいはまあ、当たり前にお説教されちまった





最近俺が全く顔を見せなくなったから不審に思っていたらしく





やたらと根掘り葉掘り聞いてくるから困っちまう





確かにあの家政婦、シム・チャンミンが来るようになってから家がやたらと快適で





しかもどうやら一目惚れしちまったみたいだし





好きな奴が俺の家にいるんだから、出て行きたくないに決まってる、よな





「で？何がそんなに気に入ってるの？」


「るせっ！！ドンへから何聞いてやがんだ！！」


「んふふ～色々とよ、色々と！！へぇ、そんな綺麗な子なら私も会ってみたいな～」


「お前が会う必要なんてねーよ！！」


「やだ！！それって独占欲ってやつ！？やば～」






そう言って大袈裟に俺の顔を覗き込むボアに、溜息しか出ない俺だったんだ

2018-05-02 17:00 ｜カテゴリ : うちの家政婦さん ｜コメント(-) ｜トラックバック(0)