苺な彼とビールな僕

-------- --:-- ｜カテゴリ : スポンサー広告 ｜コメント(-) ｜トラックバック(-)

～Cside～






『もう一度キスしてもらえませんか？』





そう伝えたら黙ってしまったチョンさん、もしかして昨日のキスって酔った上でのジョークだった？



一目惚れって言ったのからかわれてたのかな…



かなりの勇気を出しての一言だったのに、これじゃあとてもじゃないけど目なんて合わせられないよ




「……あ、何でもないです！！忘れてください
っ……！！/////」



自分で言ったくせにいたたまれなくて、僕はガウンを羽織ると慌ててベッドから逃げ出した



「待って」


「……え…わっ！！/////」



立ち上がった筈なのに僕の体はいとも簡単に引き戻されて、ベッドの上に勢いよく投げ出されてしまった



呆然と見上げると、僕を見下ろすアーモンドアイ、チョンさんは呆れたようにふっと笑うと僕の頬を指でなぞった




「待てって言ってる」


「……は、離してください/////」


「思ったよりずっとせっかちだね君は」


「……なっ！！/////」



チョンさんは僕の手を掴んだままスマホを手に取ると何処かへ電話をかけはじめる



……何をするつもり？/////



「ああ、マネージャー？わるいけど暫くこっちに来ないようにしてくれる？ラストは集中したいんだ、終わったら連絡するよ」



視線はそのままに僕を押さえつけるこの人、なんて馬鹿力なんだろう、片手だって言うのにビクともしない/////



「一回だけじゃ足りなかった？」


「……へっ？/////」


「もっとわからせてあげるよ」



「……あ、あの？/////」



「俺がどんなに君に夢中かをね」



「……え……ちょ……んっ/////」




チョンさんはスマホをポンと放り投げると、僕に覆い被さり、蕩けるようなキスをくれたんだ

2017-05-01 17:00 ｜カテゴリ : SS ｜コメント(2) ｜トラックバック(0)