苺な彼とビールな僕

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～Cside～




リウ君から突然キスされてとてもびっくりしてしまった……だって『特効薬』だなんて


きっとお隣のソラちゃんあたりの入れ知恵なんだろう、あの子はとてもませているから（笑）


僕がしっかりしなきゃ、って思っているのに、リウ君も同じように僕のことを……


子供って思ったよりちゃんと考えてるんだな、なんて感心してしまった



リウ君のお母さんの変わりとまではいかなくても、家族として僕にできることはしてあげたいと思っていたから、こういう事があるとジンときてしまう


疲れて眠ってしまったリウ君のおデコにキスをして、僕は子供部屋を後にした


「リウは寝た？」


タブレットを開いて何か調べ物をしていたユノさん、まだ少し髪が濡れてるみたい


「はい、ぐっすりです、ユノさん、髪が……」


「ん？ちゃんと言われた通り乾かしたよ？」


「まだ濡れてる/////」



ユノさんの首にかけられたタオルで濡れた髪を拭こうと近づくと、不意に抱き締められてあなたの腕の中



「こ、これじゃ髪が拭けません/////」


「君といれば乾くよ」


「ダメです、風邪ひいちゃう/////」


「……ふふ、ね、さっき笑ってた、何故？」



……あ…見られてたんだ/////



「……あの、僕もここの家族の一員になれたかなって思って」


「うん？」


「……不安だったんです、ずっと」


「ねえチャンミン？」


「……え？」


「君が思うより俺もリウも君のことが必要なんだ」


「……ユノさん/////」


「もうとっくに家族の一員になってる」


「……はい/////」




どこまでも優しく見つめる黒目がちな瞳、あなたの腕の中は心地よくて、僕は幸せを感じずにはいられなかったんだ

2016-12-14 17:00 ｜カテゴリ : 空色の調べにのせて ｜コメント(4) ｜トラックバック(0)