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. 僕のお尻が狙われてます 2
~Cside~
「はあ~今日も疲れた」
「はは、遅刻しといて呑気なもんだ」
「あ!!すいませんでした!!」
「まあいい、賄い作っといたから持って帰れ」
「あ、ありがとうございます!!///」
カウンターに置かれたタッパを手に取ると、ヒチョルさんにペコリと頭を下げて店を出た
なんだかんだ言いながら一人暮らしの僕に世話を焼いてくれるヒチョルさんに感謝しかないよ
しかもカフェで軽食も出してるから時々賄いを作ってくれたりもするんだよね
まったく貧乏学生にはありがたい!!
意気揚々と階段を登って部屋に入ると手と顔を洗って一気にベッドへとダイブする
鞄のポケットからスマホを取り出すと寝転んだままメッセージを確認した
ま、恋人なんていないから来てるのは親友のキュヒョンからぐらいだけど(笑)
あ、でもまたシウォンさんからもメッセージが届いてる
『今度家でパーティーがらあるから友達を連れておいでよ』
………パーティー、パーティーね
そういうこととは一切無縁な僕にこんなお誘いって有難いことだと思う
でも、シウォンさんのお誘いはいつも敷居が高いっていうか、格が違うっていうか
そりゃお金持ちでセレブなシウォンさんにとっては普段通りのことなのかもしれないけど
「キュヒョンでも誘ってみるかな」
いつも断りきれず渋々行くことになる自分に溜息をついて、ギュッと枕を握りしめる僕だったんだ
. 家政婦さんは恋人 11
~Yside~
「ユノさん、今日のお昼はパスタでいいですか?カルボナーラにします?」
「ん?ああ、チャンミンのパスタはなんでも美味いからな~迷っちゃうな」
「ふふ、決めておいてくださいね、もう少ししたら買い出しに行きますから」
今日も水色のエプロンをひらつかせてせっせと家事に勤しむうちの家政婦さん
週に三回ほどヘルプで抜ける事になったから朝から忙しそうだ
うちの専属になってから早数ヶ月、家政婦の仕事にポリシーがあるらしく、公私混同は許さない頑固さがたまに傷、かな(笑)
ちょっとは手を抜いてもいいと思うのに、いや、そんなところもまた…………
「サイン会、今週末になりましたね」
「ん?あーそうだな、あんまり乗り気じゃないんだけど」
「か、可愛いファンが来るかもしれませんよ?」
「ええ?チャンミンより可愛い子なんてこの世に居ないよ」
「………」
俺の言葉にふっと笑って後ろを向いてしまうチャンミン 、なんだか様子がおかしいのは気のせい?
いつもなら顔を真っ赤にして俯いてしまうのに
「チャンミン ?」
「も、もし!!僕より可愛い子がいたら、その……」
「何言って……」
「あの、言ってくれたら、僕……」
「バカだな、そんな事あるわけないだろ?」
「………///」
「ほら、おいで?」
何故か悲しそうに瞳を潤ませる浮かべる君を抱き締めて、落ち着かせるように優しくキスをしたんだ