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. 僕は何度でも君に恋をする 3
*こちらのお話は以前アメブロで書いたお話の再投稿となります
~Cside~
………僕は暗闇の中にいた
ここはどこ?どうしてこんなところに?
チャンミン
チャンミン
チャンミン!!!
…え…チャンミン?
それは…僕?…懐かしい人の声がする、とても安心する声
待って、すぐにそこに行きます、もう少し待っていて
……あ?
目を開くと心配そうに覗き込むその人…
『チャンミン!!』
ポロポロと涙を流して嬉しそうに微笑むその人…
…誰?
切れ長の黒眼がちな瞳、鼻筋は通っていて下くちびるだけがぷっくりとしていて
…どうして泣いているの?泣かないで
体が重くて動かない、声は声にならずに呻き声に変わる…
僕の手を握って泣き続けるその人
『……泣かな…で…あなた…だれ?』
驚いて大きく開かれる瞳
そう、僕は…すべての記憶を無くしてしまっていたんだ
. 遠距離恋愛ノススメ 6
~Yside~
「チャンミンただいま、チャンミン?」
鍵を開けて部屋に入るなり名前を呼ぶけど、何の反応もないから気ばかりが焦ってしまうよ
鞄を放り投げるようにしてリビングへと向かうと、ソファでもそりと何かが動く気配がした
「………うっ……」
「チャンミン!!」
思わず駆け寄って抱きしめると、ポロポロと溢れる透明な雫
ああ、寂しげに揺れる瞳が堪らなく愛おしい
「………せ、せんぱ……////」
「チャンミンチャンミン!!会いたかった!!」
「………んっ……ま、待って……///」
「無理、待てない」
「………れ、連絡!!///」
「………え?」
「連絡無くてっ……僕っ……し、心配してっ……うっ」
「ちゃんと送ったよ?届いてなかった?」
「……へっ?///」
俺の言葉に驚いたように眼を見張る君、ああ、そんな仕草さえ煽られて仕方ないのに
「だ、だって!!何も!!」
「ああ、送信できてなかったのかな、ごめん、でも止まんない」
「………あっ………や……///」
ばたばたと暴れる君にキスをして、離れていた時間を埋めるようぎゅうぎゅうに抱き締めたんだ
. 奥様は絶体絶命 3
~Cside~
「今日もイベントの用意で遅くなるのか?」
「……うん、早くは帰れないと思う」
「そっか、じゃあ大学に迎えに行ってやるよ、俺今日早いからさ」
「う、うんっ///」
そう言って僕の髪をふわりと撫でる旦那様、ああ、今日も本当にカッコいい
朝の日差しが差し込むリビングで向かい合ってのコーヒーとか
もう幸せしかない、よね///
昨日はマッサージの途中で襲われちゃって、お尻に顔を埋めたままなかなか離してもらえなくて
結局後ろからその………///
あの格好ってとんでもなく恥ずかしいのに、奥まで入っちゃうから声とか我慢できなくて………
いっぱい啼かされちゃって………///
「チャンミン?」
「………へっ?///」
「エロい顔してる」
「なっ!!エ、エロ!?///」
「ふふ、行ってくる、また連絡するから」
「………はい……あ…んっ///」
にっこりと微笑むユノが眩しくて思わず視線を逸らしたのに、両頬を包まれてエロいキスをたっぷりとされてしまったんだ
. 僕は何度でも君に恋をする 2
*こちらのお話は以前アメブロで書いたお話の再投稿となります
~Yside~
「チャンミン!!」
俺は何度もチャンミンの名前を呼んだ、すぐに救急車が来て病院に運ばれ、緊急手術が行われた
『俺が、俺が悪いんです!!あの時喧嘩なんてしなければ…あの時すぐに追いかけていれば!!』
『ユノくん落ち着いて、まだチャンミンは死んでないわ!!必死に生きようとしてるのよ!!』
取り乱す俺を宥めるチャンミンの両親、辛いのは同じはずなのに……ポタポタと涙が溢れて止まらない
チャンミン、死なないでくれ、頼む!!俺を一人にしないで…!!!
祈るように手を組んでじっと待った
いったい何時間経ったのだろう…手術室のランプが消え、中から疲れた表情の先生が現れた
『一命は取り留めました、ですが頭を強く打っています、後遺症が残るかもしれません』
神様…感謝します!!
君が目覚めたら真っ先に謝ろう、そう思いながら愛する人が目を覚ますのを待ち続けた
そして………チャンミンはその後一週間後に意識を取り戻した
…だが
チャンミンは一切の記憶を無くしてしまっていた
. 僕は何度でも君に恋をする 1
*こちらのお話は以前アメブロで書いたお話の再投稿となります
~Yside~
俺は半年前にチャンミンにプロポーズをした
同性婚が認めれる法律が施行されて二年、すぐにでも結婚しようとする俺を柔らかく止めて、施行直後の世間が落ち着いてからにしようと諭されてやっと…
もちろん返事はOKで、花束に顔を埋めて涙を浮かべる君にエンゲージリングを贈った
出会いは大学生の頃、まだあどけなさを残す可愛い顔と折れそうに細い身体、俺のいたサークルに入って恥ずかしそうに俯く君に一目惚れをした
男だとか、女だとか、そんなことを通り越してチャンミンを好きになった
俺からの猛アタックに呆れるように折れたチャンミン、必ず幸せにすると誓った
俺が働き始めると一緒に住むようになり、二人でいられることの幸せが…当たり前になっていたのかもしれない
それは…結婚式を一ヶ月後に控えた朝のことだった………きっかけは覚えていないほど些細なことで
「ユノのバカーー!!」
目にいっぱい涙を溜めて飛び出したチャンミン、何故あの時すぐに追いかけなかったのか
暫く考えてやはり謝ろうとマンションから出た瞬間
キキーーーーッ!!
突然大きなブレーキ音、ザワザワと人が集まってくる、ガンガンと頭の中で警鐘が鳴り響いた
小さな子供を抱えて道路で血を流して倒れるその人
それは…さっき部屋から飛び出したチャンミンだったんだ
. 遠距離恋愛ノススメ 5
~Cside~
先輩の帰りを今か今かと待ち続けて、スマホだってずっと手に持ったままだったのに
待ちくたびれてソファで眠ってしまった僕
ここ何日かの残業で寝不足続きだったし、今日はいきなりの連絡でバタバタしちゃったし
時間を見ようと慌ててスマホを開いてみるけど、まだなんのメッセージも届かないままで
………もう、日付が変わっちゃうじゃないか!!
はあ、と溜息をついてそのままクッションに突っ伏すと、玄関から聞こえたのはガチャガチャと不器用に鍵を開ける音
なんだよ!!結局連絡せずに来たのかよ!!なんてムカついて寝たふりを決め込む僕
絶対に起きてなんてやらないんだから!!
「チャンミンただいま、チャンミン?」
遠くから聞こえるのは懐かしい恋人の声、ああ、今すぐに抱き締めて欲しいのに
ジワリと浮かぶ涙をとても止めることなんてできなくて……!!
「………うっ……」
「チャンミン!!」
僕を呼ぶあなたの声に堪らず飛び起きると、転がるようにしてその胸に飛び込んだんだ
. 更新時間変更のお知らせ
おはようございます、管理人の紫苑☆です⑅◡̈*
今日の夕方17時の更新ですが、遅くなりそうなのでお知らせします!!
実は急にパパさんの実家に行くことになりまして
お待ちいただいている読者様にはご迷惑をおかけします( ; ; )
え?
待ってない?
そんなん言わんとまってて~‹‹\(´ω` )/››
恐らくは10時くらいになるかと←遅いな、おい
ちょっくら岡山まで行って来ます°゚°。。ヘ(;.^^)ノ
ではでは◡̈⃝⋆*
. 奥様は絶体絶命 2
~Yside~
「へぇ、カフェのイベントね」
「ああ、3周年なんだってさ」
「それでキュヒョンも駆り出されるって言ってたわけだな」
「ああ、なんでもオープンキャンパスに合わせてやるらしい」
「へえ、じゃあ覗きに行くか!!」
昼休みの休憩時間、毎日のようにうちの部署にやってくるシウォンはバチンとウィンクをした
ったく、相手が違うっつーの!!(笑)
それでなくても忙しいのにこの上イベントとか、手を抜くことが出来ないうちの奥さんは毎日ヘトヘトになって帰って来てる
昨日はマッサージをしてやったら可愛い声をあげるからつい………
「なあユノ?イベントの内容って聞いてるか?」
「え?いや」
「キュヒョンが衣装合わせがあるって話してたから」
「衣装合わせ?」
「ああ、何かコンセプトがあるんだろう」
「………コンセプト、ね」
まさかうちの奥さんがあんな事をやらされるなんて、この時の俺は思いもしなかったんだ
. 遠距離恋愛ノススメ 4
~Yside~
『連絡できなくてごめん、今着いたよ』
そんなメッセージを送ったのは空港に着いてすぐの飛行機の中だった
ちょっぴり怒った風な返信が来ていたから、連絡だけは忘れずに
思っていたより早い便に乗れたから、今からなら日付が変わらずに会えるかもしれない
だって今日は俺達にとって特別な記念日だったから
そう、俺と君が初めて会った特別な日………
小さいけど花束も買ったし、お土産だってたっぷり買った
君の喜びそうなワインとかチーズとか、大好きだって話してたお菓子とか
早く会いたいと荷物をピックアップしてタクシーに乗ると、懐かしい故郷の夜景に胸がジンと熱くなる
まず何から話そう………いや、やっぱり先に抱き締めてキスをして
でもそんなことしたら止められる気が全くしないよ
まったく、どれだけ君に飢えていたんだろう
意地を張って連絡を取らなかった事、今更ながらに後悔してる
滑るように高速を抜けると、ちょうど0時を回った頃に君のマンションへと辿り着いた
エントランスを駆け抜けて、祈るような気持ちで
エレベーターに飛び乗ると
ただ君のことだけを思いながら最上階のボタンを押したんだ
. 奥様は絶体絶命 1
~Cside~
「チャンミン気持ちいい?」
「………うっ……あん///」
「ふふ、ここがいいの?」
「……や……ソコばっかダメ///」
「……なんかエロいな(笑)」
「………へっ?///」
ソファにうつ伏せになったまま振り返ると、僕の上に乗っかって苦笑いする旦那様
そう、僕は今ユノにマッサージをしてもらっている
週末のカフェイベントを控えて準備に忙しい僕はあちこち筋肉痛なわけで
見かねたユノに掴まって、その……全身のマッサージをされちゃって
あんまり気持ちいいから変な声出ちゃうんだよね///
ほんと、最近のシンドンさんは人使いが荒すぎる
『チャンミンこれ運んどいて、あとその豆の袋も裏に積んでくれたら』
汗を拭き拭き人懐っこい笑顔でお願いされると、反論できないっていうか、何も言えなくなるっていうか
だって就活でも忙しいのに、大学主催のカフェイベントだとか気の毒すぎて
なんでもうちの教授とカフェのオーナーの仲がいいらしく、二人の発案なんだとか!!
まったく余計な事を………
「チャンミン?」
「……へっ?」
「明日もマッサージしてやるからさ、ね?」
「………え?ちょ……あっ///」
スルスルと後ろから僕のスウェットを抜き取ったユノは、ニヤリと笑って僕のお尻に顔を埋めたんだ