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. 鈴カステラの缶詰 6
~Yside~
鈴カステラのチャンミンは最初のうちはオドオドとして挙動不審だったけど、話すうちに慣れてきたのかだんだんと笑顔を見せるようになって
…か、可愛いじゃないか/////
そんな風に思う自分がちょっと信じられないのと、大人しく俺の言うことを聞くチャンミンについきつい口調で話してしまう
チャンミンの作ってくれたチャーハンは激烈に美味くて「うまい!!」って言うと、恥ずかしそうに俯くチャンミンがやっぱり可愛いな、なんて
うちに予備の布団なんてないから、ソファに毛布を置いてやって、ペコンと頭を下げる後頭部を見ながらベッドルームへと入った
布団に潜り込むと、思っていたより疲れていたのか瞼が重くなるのが早くて、ベッドに沈むように意識が遠のいていった
コトン
物音がしてふと目が覚めると、ベッドの下あたりに何かの気配
ルームランプを点けるとそこには毛布に包まる鈴カステラ!!
「チャンミン!?」
「……あ、ごめんなさい、一人じゃ寂しくて、その…入ってきちゃって…あの…」
慌てて出て行こうとする丸い背中、ったくもう!!
「来いよ」
「……え?」
「一緒に寝てやる」
「……で、でも/////」
「早くしないと気が変わるぞ?」
「…ユンホさん…グスッ…」
「ほら、おいで」
間接照明に浮かぶチャンミンは涙を浮かべてふにゃりと笑う、そしてゆっくりと布団の中に滑り込んだ
「……ありがと…ございます…グスッ…」
狭いベッドで寄り添う体は否応なしにぴったりとくっついて、なんか変な気持ちになっちまう////
…でも、寂しかったんだよな
目の前にあるチャンミンの髪からは甘い香りがして、震える肩を抱き締めてやったんだ
. 空色の調べにのせて ~心の扉~ 3
~Rside~
チャンミンがぼくのおうちにひっこしてきて、ぼくとパパとチャンミンのさんにんですむようになった
パパはぷろぽーずしたんだっていってた、ぼくもまえにしたのにやっぱりちいさいからだめだったのかな
ちょっとさみしいけどチャンミンがおうちにいるのはとってもうれしいからもういいやっておもった
…はやくおおきくなってもういっかいぷろぽーずしなきゃなんだ
チャンミンのおへやはパパのおへやとつながったちいさなおへやで、ねるのはパパといっしょのおおきなベッドだっていってた
パパはずるいっておもったけどチャンミンはパパのぱーとなーだからそうするんだっていってた、ぼくはおくちがとりさんみたいにとんがってしまって、ほっぺたもふくらんでしまったんだ
そんなぼくをみてチャンミンはくすくすとわらった
「これからずうっといっしょにいるんだよ、そんなにおこらないで、ね?」
ぼくをだっこしてふくらんだほっぺにちゅってしてくれるチャンミンはとってもやさしいおかおでぼくをみていて、ぼくははずかしくてチャンミンにぎゅっとだきついておかおをかくした
「今日はお風呂も一緒に入ろうね」
ぼくのせなかをポンポンするチャンミンのおててはとってもあったかくて……ん!?
お・ふ・ろ!?
たのしみだねっていって、チャンミンはぼくをおろして、きっちんへいってしまった
ぼくはぐるぐるとかんがえた、これからまいにちチャンミンはここにいるんだよね、てことは…まいにちチャンミンとおふろ!?
たいへん!!/////
ぼくはなんだかあたまがくらくらしてきた、ああ、どうしよう、はずかしくてしんじゃいそう/////
こういうのをぜったいぜつめいっていうんだよきっと!!
ぼくはクマさんをぎゅっとだっこしながら、ソラちゃんにまたそうだんしなきゃっておもったんだ
. 鈴カステラの缶詰 5
~Cside~
僕はずっと暗闇の中にいた、ずっと誰かが開けてくれるのを待っていたんだ
缶詰の中は一人ぼっちだったからとても寂しくて、カコン、と蓋が開いて視界が開けた瞬間、眩しくて暫くはよく見えなかったけど、段々とハッキリと見えるようになって…
缶詰を開けてくれた人はとても驚いていたし、冷たい言葉で僕を追い出そうとしたけれど、本当はとても優しい人で、ここにおいてもらえることになったんだ
チョン・ユンホさん…
アーモンドみたいな瞳が印象的な素敵な人で、僕はドキドキしてしまって、ふいに触れられると火がついたみたいに体が熱くなってしまう
…僕っておかしいのかな?/////
『鈴カステラの缶詰の心得』にはこんなこと書いてなかったし…
「うちは狭いからお前の部屋はないからな!!」
なんて言うユンホさんは、少し照れてるみたいで赤い顔をしてて
…なんかかわいいな、なんて思ってしまうんだ
僕がここにきたのは土曜日の午前中だったはずなのに、色々あって、ユンホさんと色々話して、気付けばもう晩御飯時になっていて、僕は冷蔵庫にあるものでチャーハンを作ってあげた
「うまいっ!!」
そう言ってモグモグとチャーハンを食べるユンホさんは、とっても嬉しそうで、僕は作ってよかったって思った
「うちには予備の布団はないからさ、ここで寝ろよな」
そう言ってソファへ毛布を用意してくれるユンホさんは、あったかくて、優しくて、僕はなんだか泣きそうになってしまったんだ
. 空色の調べにのせて ~心の扉~ 2
~Yside~
俺の上で艶かしく揺れる白い肢体を見上げながら余すところがないほど口付けを落とし、何度目かの絶頂を迎えて、朦朧とする君をゆっくりと横たえた
「……ユノさ…ん…」
無意識なのだろうか、薄れる意識の向こうから俺を求める君が愛おしくて堪らないんだ
「ここにいる、おやすみチャンミン、愛してる」
「……ぼくも…愛して…ます…」
ここのところ忙しくて、家に帰るのは日付が変わる前後になってしまうから、君にもリウにも寂しい思いをさせてしまって
玄関を開ければ君が待っているなんて、まだ夢のような気がして、確かめるように体を求めてしまう
俺の方がずっと君のことを必要としてる、なんて今更ながらに思い知らされるんだ
新しいプロジェクトが落ち着くまでは暫くかかるけど、まだケジメをつけなければいけないことがある
それに……もう一つ君にも…
隣で丸くなる塊にそっとキスをして、閉じ込めるように抱きしめて眠りについた
「パパおはよう、いつかえってきたの?」
「リウおはよう、真夜中だったかな、やっと起きてるリウに会えたね、おはようのハグはしてくれないのかな?」
満面の笑みで俺を抱きしめにくるリウを抱き上げて、頬にキスをすると擽ったそうに首を竦めた
「せっかくチャンミンがおうちにきたのにせんぜんいっしょにごはんたべれないね?パパおしごとがんばってるからしょうがないんだね、ぼくがおおきかったらおてつだいできたのに、ごめんねパパ?」
申し訳なさそうに俺を見つめるリウの瞳は真剣そのもので、思わず笑ってしまうけど、こんなに頼もしい助っ人はいないだろう
「ありがとうリウ、パパの代わりにチャンミンのことを頼むよ、リウがいればチャンミンは寂しくないだろう?あ、チャンミンには内緒だぞ?」
「うんっ!!」
「ほらほら、二人とも早く食べて?冷めちゃうよ」
キッチンからは愛しい人の声がする
満面の笑みで応えるリウにもう一度キスして、俺達は久しぶりの三人での食卓を囲んだんだ
. 鈴カステラの缶詰 4
~Yside~
「よっ、よろしくお願いします…グスッ/////」
涙でぐしゃぐしゃの顔のまんまペコんと頭を下げてふにゃりと笑う鈴カステラ
…か、可愛いには違いないけど
ま、とにかく!!そんなわけで俺はこいつをここに置いてやることにした、本当にバカだと思うんだけど…昔っからこういうのほっとけないんだよな、俺って
まあいい、悪いやつには見えないし、とりあえず置いてやって、目処がついたらどこか住むとこ探してやってもいいだろう
ちょうどドンへんとこのカフェが人が足りないって言ってたし、バイトで雇って貰ってもいいし!!
「それでお前何ができんの?」
「…えっと、家事全般、なんでも大丈夫です////」
「ふーん、まるで家政婦だな、力はあんのか?随分細いなお前」
腕をとって体をペタペタと触ってみる、なんつーか薄い!!まるで女の子みたいじゃないか!!肉なんて一つもついてないみたいだ
「ほんと細いな!!……お、おい?/////」
チャンミンは真っ赤になって目をぎゅっと瞑っていて、なんだよ、照れてんのかよ、そんな反応意識しちまうだろ!?/////
そんな姿に俺の心臓はトクンと音を立てる、いや、なにドキドキしちゃってんだ、相手は男だ鈴カステラだ!!(汗)
「…あ、ごめん、俺、スキンシップ多めだからさ/////」
「…あ、いえ、すいません、慣れてなくて/////」
「と、とりあえずお互いのこと話そうか」
「…は、はい/////」
耳まで真っ赤になっちゃって、ほんと慣れてないっていうか、純情っていうか、これでよく見も知らない人のところへ来れたもんだ
変なオヤジのとことかじゃなくてよかったよ、うん
…いや、俺も変わんねーかな/////
今思えば俺は、この時から既に不思議な同居人に心を奪われていたみたいなんだ
. 空色の調べにのせて ~心の扉~ 1
*R18です♡
~Cside~
ユノさんの家に越してきてもう一週間が過ぎた、僕の荷物なんてほんの少しだったから、引っ越しなんて大層なことはなかったけど、ユノさんもリウくんもとっても喜んでくれて
…この二人のために日々何ができるだろう、なんていつも考えてしまうんだ
家政婦のヨンさんとも相談して、毎日のこと、家事のこと、出来ることはなるべくやりたいとおもっていて
ユノさんは仕事もあるし無理はしなくていいって言ってくれるんだけど
…僕がしたいんだよね/////
リウ君の保育園への送り迎えなんかはやはりスホさん達にお願いすることになるけど
仕事が遅いユノさんの代わりにリウ君と食事をして、やっぱり恥ずかしがるリウ君と一緒にシャワーを浴びて先に寝かしつける
最近ユノさんは仕事が忙しくて遅くなることが多くて、疲れが溜まらないか心配なんだ
今日も日付の変わる直前にユノさんは帰ってきて、おかえりなさいの言葉は言わせてもらえずに口を塞がれてしまったけど…/////
こんな風にあなたを家で迎えられる日がくるなんて
シャワーを浴びて濡れた髪のままのあなたはとてもセクシーで
「…ユ、ユノさん……ダメですっ…あ……/////」
「なんでダメなの?」
逃げようと体を捩るのにあなたの手は簡単に僕の服を剥ぎ取ってしまう
「…だって、もう遅いから……寝なきゃ…ダメ……ああっ……/////」
「ん、でも我慢できない、こんなに愛しい人がここにいるのに」
「…や……あ……/////」
「こんなになってるくせにダメだなんて、ほらこっち向いて?可愛い顔見せて?」
ベッドの上で跨るように膝の上に乗せられて、こんなんじゃ顔も見れないよ!!
「…ユ、ユノさん、おろして?/////」
「…ダメだ」
「休まないとダメです…あっ……」
「夢みたいだ、毎日家に帰ったら君がいるなんて」
「…ユノさん/////」
「そのままきて?昨日も柔らかくしたから大丈夫」
「……あの/////」
「ゆっくり腰を上げて、そうだ、そのまま下りてきて、いい子だ」
「…くっ……あっ…あああっ!!!/////」
ダメだって言っても聞いて貰えるはずもなく、僕はユノさんの膝の上で貫かれて、何度も揺らされてしまったんだ
. 鈴カステラの缶詰 3
~Yside~
…はっ!?
なにそれ?懸賞の商品が人間で(人間のように見えるだけなのか?)いきなり宅配便で届いてお世話になりますとか、意味ワカンねぇ(汗)
キラキラと期待に溢れる瞳で見つめられても置いてなんてやらねぇぞ!!俺はいつだって捨て猫や捨て犬の目は見ないことにしてるんだ!!目を合わせちゃダメだ!!
「あ、あのさ、言いにくいんだけど、お前を養ってやる程俺、裕福でもないし、困るんだけど」
「…えっ?」
微妙に視線を逸らして話を進める、目の端に映るのは見る見る涙を溜めて泣きそうになってるチャンミンってやつの姿!!あー泣きそう、やばい!!見るんじゃない俺!!
「…お、おいては貰えませんか?…グスッ」
「んー無理だよ、つーか、なんで缶詰の中に!?ってか、なんで人が景品に?」
「…しゃ、借金のカタに売られて…あ、妹が売られそうになって僕が代わりに…グスッ」
なんなんだよその何気に暗い過去!!そんな事情聞いちゃったら断りにくいだろ(泣)
それに可愛い女の子ならともかく男だし、いや、可愛いには違いないけど!!
少し癖毛の栗色の髪
白い肌はツヤツヤで
長い睫毛はくるんと上を向いてるし
なにより印象的なうるうるの大きな瞳
…ダ、ダメだダメだ!!見ちゃダメだー!!
「と、とにかく、ここには置いてやれない!!帰ってくれ!!」
「…わかりました…グスッ」
チャンミンはピンクの缶詰を手にするとぺこんと頭を下げて玄関に向かった、背中を丸めると足元にはポタポタと涙が落ちる
ああ胸が痛む、小さくなった後ろ姿、なんだよ裸足じゃないか、そのまま外に行くつもりかよ!!
ああああああああっ!!俺ってバカ!!
「…帰るとこあんのか?」
ビクッ!!
「…ないのか、まるで捨て犬だな」
「…あ、あのっ…/////」
「わかったよ、置いてやるよ、景品受け取ってやる!!」
「…へっ?/////」
「返品交換は受け付けませんって書いてあったしな、俺はユノ!!その代わりタダじゃおいてやらないぞ?」
「は、はいっ!!/////」
涙でぐしゃぐしゃになった顔で、チャンミンはにっこりと笑ったんだ
. 僕のムソク様 ~ヒョンのバカ~ 後編
~Yside~
「チャンミナ?どうした、怖い顔して」
ぎろりと睨むその瞳は怒りに燃えていて、なんでそんなに怒ってんだ?
「ヒョン、僕に何か言うことないですか?お?」
「…は!?何かって…なんかあったのか?」
「カフェに行ってくるって嘘だったの?あのカフェの写真はカムフラージュ?」
おいおいおいおいおいおい、待て待て、何言ってんだ、確かに昨日はカフェに行くって言ったけど、その言葉聞き捨てならないな!!
「カムフラージュって何?」
「…え?ヒョン」
「お前の言ってること全くわからない、ちゃんと説明しろ!!」
部屋の鍵をガチャリと閉めて、チャンミナをコーナーへと追い詰める、最初の勢いはどうした?普段は甘やかしてばかりだが納得のいかないことは説明してもらわなきゃ
「…ちょ…ヒョン…やっ…んっ……」
壁に押し付けて顎を掴み乱暴に口付ける、久しぶりに会えたってのにどうしてそんな喧嘩腰なんだ!!
俺は不安そうに揺れる瞳を見据えたまま、もう一度唇を重ねたんだ
~Cside~
本当はただの噂だってわかってた、でも仕事でもプライベートでも唯一のパートナーである僕にこんなショッキングな報道が出るとか事前に教えてくれてたってよかったのに!!
そう思うと余計に腹が立って、ドアを開けて入ってきたヒョンを睨みつけてやった
……わ、カン・ムソクの衣装のままだ/////
何を隠そうカン・ムソクの大ファンな僕!!ああ、やっぱりヒョンってかっこいい/////
いやいや、ここでひるんではいけない、僕はどうにか冷静を装いヒョンを問い詰めた
まるっきりキョトン顔のヒョン、話すうちに見る見る眉間にシワを寄せると、僕を射るように見つめて部屋の鍵を閉めた
…やばい!!
そう思ったときは後の祭りで、僕はヒョンに壁に押し付けられて乱暴なキスをされていた
ここ、事務所なのに!!もうすぐマネヒョンもスタッフもやってくるのに!!/////
「…んっ……やっ…ちゅっ…あっ…ちゅっ…/////」
やっと離れた唇はジンジンと余韻を残し濡れていて、僕は口元を拭いながらどうにか声を絞り出した
「…ほ、報道が出るならっ…言っててくれたらっ!!」
「報道?なんの?」
「…とぼけるなっ…ヒョンの熱愛報道だよっ」
「はあ?そんなのでてんの?」
「か、可愛い女優さんとっ…はなせっ!!…んんっ…!!/////」
いくら僕が鍛えたってヒョンの馬鹿力には敵わない、押さえつけられて降ってくる唇に僕は簡単に落ちてしまうんだ
「許せないな、俺を疑うなんて」
「…で、でもっ……あ…痛っ…/////」
首筋にチリリとした痛み、跡が残っちゃうじゃないか!!このバカヒョン!!
「ヤキモチチャンミナにはお仕置きが必要だな、今夜は絶対行くから待ってろよ?」
そう言ってゆっくり体を離すと、ヒョンは意地悪そうにニヤリと笑った
その後まるでタイミングを見計らったかのようにマネヒョンとスタッフがやってきて、何事もなかったかのように涼しい顔をして打ち合わせするヒョンに腹が立ったけど
…結局、熱愛報道なんて根も葉もない噂で、報道が出た数時間後には事務所側も否定して、あっという間にその記事は終息を迎えた
後でマネヒョンにしきりに謝られたけど、多分ヒョンがきつく言ったんだろうな(笑)
その夜…というか日付が変わってからマンショに現れたヒョンに……その、いっぱいお仕置きされちゃったけど/////
「バカなチャンミナ、俺が浮気するわけないだろ?こんなにエロくて可愛い恋人がいるのに」
「…バカヒョン/////」
そう言って僕の髪を撫でるヒョンは少しカン・ムソクの匂いがして、僕がもっとドキドキしてしまったのは内緒の話