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. 僕はバンビじゃない 18
~Cside~
恥ずかしさのあまり部屋を飛び出してしまったものの、何が何やらパニックで
だって、僕、キスされて………!?///
慌てて部屋に戻ってベッドへとダイブするとシーツを頭から被ってぐるぐると考える
ちょっと待って!!
お、男同士だし!!
しかもふざけてとかじゃなく結構ガチなヤツ!!
アーモンドの瞳から目が離せなくなったと思ったら、ぷっくりとした赤い唇が近づいてきて
フワッと触れたと思ったらムニムニと押しつけられて、そのうち………
そして僕は気づいてしまった!!
体がジンジンと熱くなって、僕のソレがまさかの反応を…………!!!!///
「うわあっ!!///」
思わずベッドから飛び起きて頭を抱えてみる、恐る恐る自分の股間を覗き込むとやはりソコは………
どうしよう、気づかなかったけど僕ってソッチの気があったのか
そりゃあイケメンだし、ドキドキとかしちゃってたけど!!
このままここにいたら、もしかしたら………
ズクン
うおっ!!!!///
妄想の中でチョンさんに組み敷かれる自分を思い浮かべて、不本意にも更に反応してしまった僕だったんだ
. 僕はバンビじゃない 17
~Yside~
「ちょ!!ちょーーー!!!!な、何するんですか!?///」
「ん?可愛かったから」
「なっ!!お、男同士でキスとか!!///」
「可愛い君が悪い」
「ちょ!!んーー!!!!///」
顔を真っ赤にして怒る君が可愛くて仕方ない、ちょっと揶揄うだけのつもりだったのに
バタバタと暴れる腕を掴んで壁に押し付けると、浅く開いた唇にねっとりと口付ける
ぎゅっと閉じた瞳に光る透明の滴が堪んない
チロチロと唇を舐めて舌を差し込むとピクンと跳ねるから止まらなくなる
「………や、やめ……んっ///」
「バンビ君可愛い」
「……や、やだ………はな……せ…///」
「無理」
「んんんー!!!!///」
いったいいつまでこうしていたんだろう
貪るようにキスを繰り返し、角度を変えて何度も何度も
最初は抵抗していた君も段々と力が抜けて、くったりと俺に身を預けはじめた
やばい、このまま襲いたい気分になっちまう
まさかそこまでは………
チュッと音を立てて離れた唇、ハアハアと肩で息をする君はヘナヘナとそこへ蹲み込んだ
ちょっとやり過ぎたか?
なんて後悔は後に立つはずもなく
バンビ君は息を深く吸って俺を睨み返すと、そのまま部屋を出て行ってしまった!!
「やばい、やり過ぎたか」
「……ふふん、そうみたいだね」
背後から突然聞こえた声に驚いて、咄嗟に身構える俺だったんだ
. 僕はバンビじゃない 16
~Cside~
「ごめん、大丈夫?俺が急に声かけたから」
「あ、いえ、ちょっとお湯がかかっただけで///」
「どれ見せて?赤くなってるとこ?」
「え?……あ!!///」
そう言ってチョンさんは僕の手をペロリと舐めた!!
な、何今の!!
ど、どういう………!?///
チョンさんの思わぬ行動に暫くフリーズしちゃったけど、今確かに………!!
「ちょっ!!///」
「あれ?ダメだった?」
「ダ、ダメとかそういう問題じゃなくて!!」
「ん、じゃあどういう問題?」
狭いスペースにじりじりと詰め寄られ、つう、と首筋に汗が伝う
こ、これって!!この状況って!!///
「ぷっ、あーはーはーはーは!!バンビ君の顔!!」
「なっ!!///」
豪快に笑うチョンさんに呆然とする僕、これってひょっとして揶揄われた感じ…?
「いや、本当可愛いね」
「か、揶揄わないで下さい!!///」
「からかってなんかないよ」
「へっ?///」
「わりとマジ」
「!!!!///」
そう言って僕の頬を両手で包んだチョンさんは、チュッと音を立てて僕の唇にキスをしたんだ
. 僕はバンビじゃない 15
~Yside~
「あ、はい///じゃあコーヒーでもいれますね」
「ああ、頼むよ」
様子を伺うフリしてじわじわと距離を縮めてみたのに、慌てて逃げて行くからちょっと笑ってしまった
純情なのか?
それともただの照れ屋?
後ろからぴょこんと飛び出した耳が真っ赤に染まっていて……
触っていたパソコンを見る限り仕事は出来る感じだし、これなら思っていたよりずっと捗る気がするし
決してからかうつもりはないが、少しだけ………
「手伝おうか?」
「えっ?あ、あちっ!!」
「おい!!」
突然声をかけた俺も悪い、いや、下心がなかったといえば嘘になる、かな
ガチャンと音を立てて転がったカップを直すと君へと向き直る
ああ、なんて綺麗なバンビアイ……
「ごめん、大丈夫?俺が急に声かけたから」
「あ、いえ、ちょっとお湯がかかっただけで///」
「どれ見せて?赤くなってるとこ?」
「え?……あ!!///」
オロオロとする君の手を取ってじっと見つめると、赤くなった箇所を舌でペロリと舐めてやったんだ
. 僕はバンビじゃない 14
~Cside~
『僕、明日から休みに入るんで何か他にお手伝いする事があれば、その///』
『ああ、そうなんだね、じゃあ頼もうかな』
確かに僕はそう言った………
でも!!
これは結構な個人情報じゃないのか!!
チョンさんから頼まれたのは主に書類の打ち込みで、なんでも途中で電話がかかってきて中断してしまうんだとか
た、確かによく電話してるイメージはある
一応チョンさんの事務所の片隅で仕事をすることになったものの、チョンさんは奥の部屋に篭ったっきり出てこないことも多々あって
何も考えずに打ち込んでくれとは言われたけど
貰った書類には有名な政治家達が軒を連ねていて
こんなの気になってつい……
「バンビ君?」
「は、はいっ!!///」
「少し休憩しようか」
「あ、はい///じゃあコーヒーでもいれますね」
「ああ、頼むよ」
いきなり隣に現れたチョンさんに動揺してどんどん顔が熱くなる
だっていつの間にか吐息が感じられるくらいに側に立っていて!!
僕は慌てて席を立つと奥にある給湯室でふうと一つ息を吐いた
………距離、近いんだよね///
てか、じっくり読んでるのがバレちゃったかな?
さっき感じたチョンさんの吐息を思い出しながら、何故だかドキドキと胸が高鳴ってしまう僕だったんだ