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. そんなデカイの入るわけない!! ~チャンミンの憂鬱~ 16
~Cside~
「ちょっとキュヒョン、これって……?」
「いいからいいから!!ほらそこ座って!!」
「ちょ……!!」
「わあ、シム君よ~珍しい」
「きゃー!!いらっしゃい!!」
キュヒョンに連れられてきたのはちょっと小洒落た居酒屋、男同士ではあまり来ないような雰囲気だと思っていたら
店の奥の広いスペースに設けられた席には男女合わせて10人程が座っていた
これってもしかして合コン!?///
この状況が理解できずにフリーズする僕をグイグイと押すキュヒョン
あれよあれよと奥に座らされてあっという間にビールが運ばれてくる
周りをぐるっと女の子に囲まれて目のやり場に困るけど、合コンにしては女の子が多いような……
「ねえ、キュヒョン」
「ああ、ごめんごめん、一応さ、合コンみたいなもんなんだよ」
「い、一応って!!///」
「急にキャンセル出ちゃってさ、2時間ほど我慢してよ、ね?」
「そ、そんな……」
「座って飲んでるだけでいいんだって、ほら、生ビールおかわりする?」
「あ、うん///」
戸惑いながらもジョッキのビールを飲み干す僕、凍らせたグラスに注がれたゴールデンな飲み物は極上の旨さで……
「な、美味いだろ~ここはビールが美味くて有名なんだよ」
「へ、へえ///」
こうして勧められるままグラスを次々と飲み干す僕は、いつのまにかヘロヘロに酔っ払ってしまったんだ
. そんなデカイの入るわけない!! ~チャンミンの憂鬱~ 15
~Yside~
「チョン君どうかしたの?」
「え?」
「なんか顔が怖いわよ? 体調でも悪い?」
「あ、いや、大丈夫です」
「そう?無理はしないでね」
ヤバイ、バイト先の品出し中についぼんやりしてパクさんに心配されてしまった
だって!!
俺のチャンミンが連れて行かれてしまったから!!
チャンミンの親友であるキュヒョンさんから直接メッセージが届いたのはつい1時間ほど前
『ユノ君ちょっとチャンミン借りるよ』
勿論チャンミンからも飲み会に行くとメッセージは届いていたけど
一体どういうことだろう……
大学生になってからそういう場も増えたから、チャンミンにはちゃんと連絡してってお願いしてるけど
こんな急にとか怪しすぎる!!
本人は酔った時の危うさに全く気づいてないから……
その事はキュヒョンさんもわかってるはずなのに!!
飲み会が終わるのが大体この時間なら、俺のバイト終わりとちょうど被るはず
ならこのまま迎えに行って一緒に帰ればいいんだよな、うん
1人で納得して頷いていると、心配そうに俺の顔を見上げるパクさんの顔!!
「ねえ、本当に……」
「だ、大丈夫ですっからっ!!」
正直言って大丈夫ではない、が!!
一旦バイトに来たからには仕事は全うして帰らないと気が済まない性分なんだ
今はじっと我慢、後数時間でチャンミンに会える!!
頼むから飲みすぎないでくれよ………
神様に祈るようにぎゅっと目を瞑ると、品出しを一心不乱に再開する俺だったんだ
. そんなデカイの入るわけない!! ~チャンミンの憂鬱~ 14
~Cside~
「チャンミン今日は真っ直ぐ帰る?」
「え?なんで?」
「飲み会あんだけどさ、良かったら行かない?」
「あ、えっと……」
「何?ユノ君に許可がいるの?(笑)」
そう言ってニヤニヤと顔を覗き込むキュヒョンから慌てて目を逸らす
ヤバイ、すっかりバレちゃってる///
ユノが大学近くのコンビニでバイトするようになってからというもの
なんだか色々と気にし始めちゃって、どこに誰と行くかとか、ちゃんと報告しろって言われてて
正直戸惑ってるんだよね……
ゼミの方が忙しかったし、ユノの受験のこともあって暫くバイトもしてなかったから、そろそろ再開しようと思ってるとこなのに
自分のことは棚にあげちゃってるし!!
『チャンミンはもっと自覚を持たなきゃダメだ』
とか厳しくお説教されちゃって、まるでお父さんみたいな感じ(笑)
でも、ユノに束縛されるのははっきり言って悪い気はしなくて
その……独占欲が僕に向けられてるのが嬉しいっていうか///
「うわ、チャンミンニヤニヤしてる」
「う、煩いよキュヒョン///」
「ユノ君には僕からも言っとくから頼むよ!!な、人数合わせ!!」
「う、うん///」
上機嫌でバシバシと僕の背中を叩くキュヒョンに苦笑いしながら、ユノへのメッセージを送る僕だったんだ
. そんなデカイの入るわけない!! ~チャンミンの憂鬱~ 13
~Yside~
「ユノ、おまえらのこと噂になってんの知ってる」
「へっ?何が?」
「またまた惚けんなよ、この前コンビニから一緒に帰ってたろ?アレがこの辺りの学生の噂になってんの!!」
拳を握ってやけに力説するドンヘにフリーズする俺
なんで今更噂に?
チャンミンと一緒にいることなんかしょっちゅうあるってのに
だって正真正銘の恋人なんだし!!
そりゃカミングアウトすらしてないものの、お互いの親も公認の仲なんだから
「それがさ、チャンミンって大学で高嶺の花って言われるらしくてさ」
「はあ?高嶺の花?」
「だからそれを堕としたのが男でしかも超イケメンだって噂になってるってわけ!!」
イケメン、ねぇ……
そりゃ自分でもモテない方じゃないって自覚はあるし、でもそんなアイドルでもあるまいし
そこまで言われる筋合いは……
しかしチャンミンが高嶺の花ってのは気にくわないな
美人なのは認めるけど全部俺のもんなんだからそういう憧れの対象にされるのは……
「おいユノ、きいてんのかよ!!」
不機嫌そうに俺の顔を覗き込むドンへにデコピンを食らわして、大きく溜息をつく俺だったんだ
. そんなデカイの入るわけない!! ~チャンミンの憂鬱~ 12
~Cslde~
勢いに任せて凄い事をしてしまった気がする……!!
だって、いつもユノにして貰ってばかりで、僕は啼かされるままとか
そんなの良くないってずっと思ってきたから……
人間思い切れば何でもできるもんだ………ユノも喜んでくれたみたいだし///
熱を放った後もユノのソレは暫く硬いままだったから焦っちゃったけど
ユノ曰く僕が触ったかららしい///
多分最後までシたいって思ってるから、かな?
こういう事ってお互いに成長し合うものだって何かに書いてた気がする
僕だってユノに任せきりはダメだって思うし、早くユノと一つになりたいって思ってる
ただ、あんな大きなの僕のソコに入るのかが一番の問題な気がする……
もっとちゃんと調べなきゃ、ね///
ユノがいなくなった部屋で1人悶々と考えながら、ぎゅっとクッションを抱きしめる僕だったんだ