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. 僕のお尻が狙われてます 14
~Cside~
「じゃあまた、モデルの件前向きに考えておいてね」
そう言って車から手を振るにっこりと笑うアーモンドアイ
反射的に振り返した手をおろし、僕は慌ててペコリと頭を下げた
結局あれから色々あって、こうして駅まで送ってもらっちゃって
なんだかとっても疲れちゃったよ………///
屋敷の中を案内してくれたのは良かった、でも、その後そのお尻を触られたり、なんだかキスみたいなことされちゃったり
綺麗な顔が突然目の前に現れて、カップを取り上げられたと思ったら髪を撫でられて
このまま襲われるんじゃないかってガチガチに固まってる僕に『ほんの挨拶だよ』なんてにっこりと微笑まれちゃって
もう何がなんだか……
スマホにはキュヒョンからのメッセージが鬼のように届いていて今日はどうだっただの、お尻は無事だったかのって
まったく人ごとだと思って(泣)
正直に言えば怖かった、でも、やばいのが嫌じゃなかったってこと!!
あの、お尻を触られた時の指の感覚が忘れられなくて体が熱くなっちゃう
モデル、やってみてもいい、かな?///
帰りの電車に揺られながら湧き上がる複雑な感情に、戸惑ってしまう僕だったんだ
. 家政婦さんは恋人 23
~Cside~
「あ、後からまたいっぱいシてください!!///」
「えっ?///」
我ながらなんて恥ずかしい事を言っちゃったんだろう///
慌ててキッチンに逃げ込んだはいいけど、頭に血が上ってとてもじゃないけど料理なんて………
カウンターの向こうに見えるユノさんは、満面の笑みでソファに座ってるし
なんだか鼻歌まで歌っちゃってるし!!///
ああ、もうどうしたらいいのか………
バクバクと音を立てる胸をどうにか抑えてキッチンへと向きなおる
とにかく晩御飯作らなきゃ!!
その後の事はふわふわとしてなんだかよく覚えていない……
ぼーっとして火傷なんてしちゃってちょっとした騒ぎになったりとかはあった気がする
食事の後は片付けもせずに促されるままバスルームへと追いやられて、それから…………
「チャンミン、おいで?」
「………ユノさん、あの///」
「ん?いっぱいシてもいいんだよね?」
「!!!!………は、はい////」
「じゃあここに座って?」
濡れたままの髪でソファに座るユノさんの足の間に座らされる僕
これってまさか…………
「先ずは髪、乾かそっか」
「………は、はい///」
背中から響く甘い声に緊張しちゃって、ガチガチに固まってしまう僕だったんだ
. 僕のお尻が狙われてます 13
~Yside~
「なななな、何するんですかーー!!!!///」
「あーはーはーは!!いや、冗談だよ、さあコーヒーでも淹れよう」
「…………///」
むっつりと黙ってしまった君の肩をポンポンと叩いてリビングへと促す
まったく、そんな反応をされてしまうと余計に揶揄いたくなるのに
ちょっぴり震えていたのは怯えているから?
そして警戒して睨み返す大きな瞳はまるで子鹿のよう!!
ゆったりとしたソファへ促すと、とっておきの豆を挽いて濃いめのコーヒーをカップへと注ぐ
媚薬効果もあると言われているこの豆が、さて、君には効いてくれるのだろうか
「さあ、熱いうちにどうぞ」
「…………おいし///」
「ふふ、だろう?良かったらおかわりもあるよ?」
「…………チョンさんて、その///」
視線を泳がせながらカップからの上目遣いだとか、無意識にしちゃ警戒心が無さすぎる
はやる心を押さえながら冷静を装って向き直ると、途端に染まる肌から目が離せない!!
「ん、何?」
「も、もしかして……….そ、そっちの人、ですか?」
「は?」
あまりにストレートな質問に空いた口が塞がらない、そして当の本人は至って真剣だから余計におかしくなってしまうよ
「チャンミン、そっちの人って……ぷっ」
「あ!!す、すいません、僕!!///」
「いや、いい、あんまり素直で虐めたくなるね」
「えっ、えっ?///」
持ったままのカップをソーサーごと優しく取り上げると、真っ直ぐに見つめるバンビアイにそっとキスをしたんだ
. 家政婦さんは恋人 22
~Yside~
「そっか、じゃあチャンミンの作った飯、食べよう」
「………はい///」
俺の言葉にホッとしたように涙ぐむバンビアイが愛しくて仕方ない
そんなに不安にさせてしまうとか、まったく恋人失格、だよな
手を繋いだまま部屋へと戻ると、先ずは真っ先にキスをして抱き締める
まだ濡れたままの瞳はかなり腰にくるけど、今はこうする事が一番の特効薬な気がするから
「ユノ、さん、あの///」
「ん?」
「そろそろ離して………ご飯が///」
「うん、じゃあ着替えたらまたくっ付いてていい?」
「!!!!………えっと、その///」
綺麗な首筋に唇を寄せるとピクンと跳ねるから堪んない
ああ、やっぱりこのままベッドへと連れ去って………
そんな不埒な事ばかり考えていると、そっと胸を押して体を離す君
「チャンミン?」
「あ、後で、その///」
「うん?」
「あ、後からまたいっぱいシてください!!///」
「えっ?///」
突然の言葉に呆然とする俺にキスをして、真っ赤になった君はキッチンへと逃げてしまったんだ
. 僕のお尻が狙われてます 12
~Cside~
「どう?落ち着いた?」
「あ、はい///」
「そう、良かった、じゃあ案内しようかな」
「は、はいっ///」
キツイ坂を登ってやっとのことでここに辿り着き、ホッとした所にまた至近距離でのこの笑顔とか
まったく、心臓に悪いったらないよ///
先を歩くチョンさんについて長い廊下を歩く、無駄に広い庭がやたらと目について更に緊張してしまう
だって!!めちゃくちゃ豪邸じゃないか!!
スタジオだって聞いてたのに想像とは全然違うから無駄にキョロキョロとしてしまうよ……
「何?落ち着かない?」
「えっ?わ///」
いきなり隣に来たと思ったらさりげなく伸びてきた手がスルリと僕の腰を撫でる
ゾワゾワとした感覚にギョッとして見上げた先には優しく煌めくアーモンドアイ!!
だから距離が近いんだって!!///
「チ、チョンさん?///」
「ふふ、感じやすいんだね」
「えっ?えっ?///」
か、感じやすいってなんだーーーー!?///
そして腰の辺りを撫でていた指がそのまま僕のお尻へと!!!!///
「ちょっ………どこ触って!!///」
「うん、いいね」
「あっ///」
にっこりと笑ったチョンさんの指が僕のお尻の真ん中をスルリと撫でるから、驚いて尻餅をついてしまう僕だったんだ