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. 恋しいのは君の手 1
~Yside~
「ユノ、仕上がり上々だな」
「ありがとうございます」
「最近ダンスも益々キレキレだし、ここまま突っ走ってくれよ」
「はい!!」
まさか社長が直々に練習室に来るとは思わなかった
今日は別の仕事もあって事務所に寄っていたから、挨拶くらいはしなきゃって思ってたけど
『お前はうちの事務所の期待の星だ』
なんて言われてここにやってきたのは何年前だったか
あれから色々なことがあってここまでやってきた、そして今は………
入り口のドアが少し開くと、顔を覗かせたのはぴょこんと飛び出した大きな耳
でっかいバンビアイでキョロキョロと周りを見渡して、俺を見つけると嬉しそうに微笑んだ
「し、失礼します、ユノ///」
「チャンミン、遅かったな」
「ごめん、ちょっと打ち合わせが長引いちゃって、もうアップは終わった?」
「ああ、足首に違和感があるから見て欲しいんだ」
「了解、じゃあテーピングの用意しておくね」
にっこりと笑ってマッサージベッドへと向かう後姿に思わず口許が緩んでしまう
あれから俺達は想いを告げ合ってめでたく同士になるはずだった
でも………
『ユノは有名人なんだから僕なんかと付き合っちゃダメでしょう?』
なんて冷たく言われちまって、散々凹む羽目になっちまって
一筋縄ではいかない、よな……
潤んだ瞳で見つめるくせにつれない想い人に、小さく溜息をつく俺だったんだ
やはりこちらの続編を書いてしまいましたww
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