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苺な彼とビールな僕

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. 宇宙からの贈り物 ~僕らの天使~ 9








~Cside~





いつもなら休みの朝はゆっくりと寝ているはずなのに、僕の隣にユノの姿は無くて



……もう起きたのかな?



たっぷりと愛された朝はキスで起こして欲しいのに、先に起きちゃうなんてちょっと酷いって思ってしまう



怠い体をなんとか起こしてリビングへ向かうと、ソファでリンを抱いたままうたた寝してるユノがいて



テーブルの上には飲みかけの哺乳瓶、もしかして朝のミルク飲ませてくれた……?/////



縦抱きにされたリンは、ユノの肩にもたれてスヤスヤと眠っていて、寝ているはずなのにユノの手はしっかりとリンを支えていて



……ふふ、ある意味器用かも(笑)



僕はそうっとリンをユノから抱き上げると、起こさないようにベビーベッドへと連れて行った


最近はすすんでミルクをあげてくれたり、オムツだって変えてくれることもあるんだよね



元々不器用な方だし、最初は危なっかしくて見てられなかったけど



「……ん、チャンミン?」


「ユノ、おはよう/////」


「ん、おいで?」


「……ウン/////」



今度はリンの代わりに僕がユノに抱っこされていて、肩にはリンの涎の跡が残っててなんだか微笑ましい



「ユノ、ミルクあげてくれタノ?」


「うん、あいつスゲー一気飲みだったぞ」


「ふふ、そうナンダ/////」




二人でぴったりとくっついたまま話す、たわいもない会話が幸せで、なかなか離れられない僕達だったんだ


























. 愛の詩をきかせて 25








~Yside~






車で会社へと移動中、どうしても思い出すのは君の事で…




まさか図書館でまたあえるなんて…!!




あまりにも連絡がないから、痺れを切らして俺から連絡しようかと考えていた所だったから



口ではツレない事ばかりの君だけど、赤く染まった頬とか、熱っぽく潤んだ瞳とか




……俺と同じ気持ちなんじゃないかって




少々強引だったが今夜の約束も取り付けた、大きな瞳をクルクルとさせて、俯きながらも頷いてくれたから



……ふふ




「あの……社長?」



つい思い出し笑いをしてしまい、バックミラー越しにミノが不思議そうな顔で俺を見ていた


バツが悪くて思わず咳払いをして誤魔化したが…….思わぬ所を見られてしまったな



「ああ、何でもない」


「最近なんだか良いですね」


「何がだ?」


「もちろん社長がです!!なんか雰囲気っていうか、凄い良いです!!」



ハンドルを片手で握りながら、もう片方でガッツポーズをするミノに笑ってしまったけど




「そうかありがとう、ミノ、後で仔鹿君を迎えに行ってくれないか?」


「…….仔鹿君?……あ!!はいっ!!」





今夜は君と二人で美味いものでも食べに行こうか





俺は書類に目を通しながら、頭の中は君の事でいっぱいだったんだ



















. 宇宙からの贈り物 ~僕らの天使~ 8








~Yside~





カーテンから漏れる朝の光で目を覚ますと、隣で丸くなって眠る愛しい人の寝顔があって



すうすうと寝息を立てるその姿は、起きている時よりずっと幼く見えて、守ってやりたくなる



つやつやの頬に口付けてそっとベッドを抜け出すと、やっぱり気になるのは隣の部屋で眠るリンのこと



チャンミンも気にしてたけど、愛し合ってる時は俺だけを見て欲しいなんて



……ちょっと我儘だよな



チャンミンと出会うまでは、こんな独占欲が自分の中にあるなんて思いもよらなかったけど



……なんだかリンに申し訳ない(笑)



リンに謝ろうとベビーベッドを覗き込むと、我が家の天使はどうやら既にお目覚めだったようだ



「……アブ…プ…」



俺と目が合うとわかるのか、ふにゃりと笑顔を向けて、手足をバタバタとしてご機嫌で



「なんだ起きてたのか、おはようリン」


「……プ……ププ…」



今度はまるで怒っているみたいに口を尖らせて、もしかして昨日ママを取られたのを抗議してるのかな(笑)


「なんだ、パパに抗議してるのか?」


「……ププ……ウー」





ピピピピピピピピピピ…♪




ベッドのタイマーが朝のミルクの時間を告げる

チャンミンはまだ夢の中だし、今朝はパパで我慢してもらうか



「リン、おいで」




俺はリンを抱き上げると、キッチンにミルクの用意をしに向かったんだ











. 愛の詩をきかせて 24







~Cside~





キュヒョンに聞いて慌てて別館まで来たのはいいけれど、全くどこにいるのかわからない



でも、いるとしたらきっと館長室だろうな……



頼りない記憶を辿って中庭から中の様子を伺ってみると、そこには見慣れたスーツ姿のシルエット



……いた!!/////



なんていうタイミングの良さだろう、アーモンドの瞳はガラス越しだって凄い威力で、僕は一瞬でフリーズしてしまった



「真っ赤な顔の仔鹿君、どうした?」



窓から顔を出してにっこりと笑う社長さんは、カッコ良すぎて腹がたつほどで/////



「……あ、赤くなんて!!/////」



なのに僕の口ったら、会いたかったなんて言えるはずも無くて……



「会えて嬉しいよ、嫌われてしまったのかと思ったから」


「………し、社長さんて暇なんですか?」



「ふふ、確かに図書館に出没する社長なんて聞いたことないな、残念ながら暇ではない、もう行かなきゃいけないんだ」



ああ、僕のバカ!!こんな事が言いたい訳じゃないのに!!/////



「……あ、あの/////」


「俺に会いたかった?」


「……なっ/////」


「俺は君に会いたかったよ」


「………/////」


「今日は空いてる?」


「……へっ?/////」




窓枠に肘をついたままふわりと微笑むアーモンドアイに、やっぱり何も言えなくなってしまう僕なんだ



































. 宇宙からの贈り物 ~僕らの天使~ 7





*ちょっとR18です♡

~Cside~





バスルームでユノにその……口でされて、そのままベッドでもじっくりと蕩かされて、あまりの気持ちよさに声も抑えられなくて



……リンが起きちゃうかもしれないのに



容赦無く突き上げるユノに揺らされながら、やっぱり隣の部屋のリンの事が気になってしまって、気付けばユノが怖い顔で僕のことを見下ろしていた



「……こら、集中しろ」


「……だ、だって、リンが……あっ…/////」



繋がったまま胸の突起を抓るように弾かれて、痛いはずなのにこんなにも感じてしまうなんて/////



「今は俺のことだけ考えて?」


「……ユノ…んっ/////」


「やっと君を独り占め出来るんだから」



「……あっ……やっ/////」



「嫌じゃないだろ?ここ気持ちいい?」



「……はっ……あぁん……イイ……/////」





何度かイッた筈なのに、ユノのソレは硬さを失うことなく僕を貫いていて、シーツなんてもうグチャグチャで…



夢中で伸ばした指は絡め取られ、口づけを落とされるとシーツへと縫い付けられる


朦朧とする意識の中で聞こえるのは愛の言葉で






……チャンミン愛してる





強く抱き締める腕の中、何度目かわからない熱を放った後、僕は意識を手放したんだ




















. 愛の詩をきかせて 23







~Yside~




今月に入って何度目の訪問だろうか……



俺の祖父と懇意にしていたここの図書館長、とても気さくな方で昔から良くして貰っていた



昨年亡くなった祖父の意向で、数えきれないほどの蔵書を寄付することにしたんだ



今はもう誰も住んでいない広い屋敷に遺された、思い出の本の数々



眠ったままよりは、誰かに読んで貰える方が本としても幸せなことだろう



「館長、やはり別館を増築してからの方がいいのではないですか?」


「……いや、だがそこまでの資金が」


「それもこちらで負担しますのでご心配なく、それとも父から何か連絡が?」



ヤン館長は白い髭を触りながら大きく溜息をついた、やはり会長である父が横槍を入れているのだろう



「……まだ、折り合いが悪いのかね?」


「今に始まった事ではありませんが」


「ふむ、困ったものだ」


「俺のする事は全て気に入らないんですよ」


「いやはや…」



館長室での話を終え部屋を出ると中庭に面した窓から見覚えのあるシルエットが見える



ひょっこりと顔をのぞかせたのはまさかの仔鹿君で、俺に気付かず窓越しにキョロキョロと中を覗き込んでいた



……まさか俺を探してる?



あれから連絡がなかったからてっきり嫌われてしまったのかと思ったのに、目が合うとハッとして顔を赤らめるからまた期待してしまいそうだ



「真っ赤な顔の仔鹿君、どうした?」


「……あ、赤くなんて!!/////」



大きな瞳を潤ませて困ったように眉を下げる君




ああ、俺は君が好きだ……!!





胸の奥にある君への想いを、もう止めることは出来ないと思ったんだ




























. 宇宙からの贈り物 ~僕らの天使~ 6







*R18です♡

~Yside~





まさかそんな事を気にしていたなんて…




少し丸くなった頬も、胸の膨らみも、お腹に残った手術の跡も、俺にとっては愛しいものでしかないのに



子供が産まれたことが嬉しすぎて、チャンミンの心までちゃんと見てやれてなかった気がするよ



産後はナーバスになりやすいから気をつけるようにって言われていたのに



……不安な気持ちなんて忘れてしまうほどに愛してあげなきゃ



バスルームで一度君の熱を受け止めて、蕩けそうな体を抱き上げてベッドまで運んだ



シーツの海に二人で沈むと濡れた瞳でキスを強請るから止まらなくなる



「……んっ、ユノっ/////」


「チャンミン愛してる」



唇から首筋へと舌を這わせ、少しぷっくりした胸の突起へと辿り着く



ペロリと舐めてから強めに吸い上げて、再び熱を取り戻したソレへと指を這わせた



「………ね、ユノ……モウ……/////」


「まだダメ、もっと感じて?」


「……や……あ……/////」


「綺麗だ、もっと見せて?」




全身に舌を這わせ、ヒクヒクと震える蕾を指でトロトロに蕩かした



「挿れるよ?」


「……あっ……ああっ!!/////」



快感に耐えきれずしなる背中、重なるように覆い被さると、後ろから一気に突き上げたんだ


























. 愛の詩をきかせて 22







~Cside~





社長さんに会ったあの日、結局逃げるように帰ってしまった……




思わせぶりなことを言われてたくさんキスをされて、蕩けるような気持ちになったけど、結局何もかもが曖昧でよくわからなかった



ソッチ系じゃないって言っていたけど、僕にだけは特別ってことなのかな



それとも体目当て…とか?



ま、まさか!!/////こんなひょろ長いだけの体、女の子みたいに柔らかくもないし、胸だってぺったんこだし…



告白された訳でもないのにちょっと誘われていい気になって、僕ってば完全にあの社長さんのこと……/////




「チャンミン!!」


「わあっ!!/////」


「何、その声、こっちのがびっくりしちゃうよ~」



目の前には親友のキュヒョンが呆れた顔で首を竦める、そ、そうだった、僕は今図書館にいて……ここに来ればなんとなく会える気がして/////



「……で?その物憂げな顔の理由は?」


「べ、別に/////」


「分かりやすい(笑)」


「………/////」


「チョン社長のことなんだ?」



ズバリ言い当てられて思わず視線を逸らす、キュヒョンはニヤニヤと笑いながら僕の前にドサリと座った



「あのお堅いチャンミンがねぇ」


「……う、煩いよ/////」


「まあアレだけのイケメンじゃ仕方ないか、で、待ってる訳だ」


「……ち、違/////」


「さっき別館の方で見かけたよ、なんでも本を寄付するって話し……って、おい、チャンミン!!」




キュヒョンの言葉に体が勝手に動いていた




……あなたに会いたい、会って確かめたい…!!




僕はリュックを持って部屋を飛び出すと、一目散に別館の方へと駆け出していたんだ




























. 宇宙からの贈り物 ~僕らの天使~ 5








~Cside~





子供を産んでから、やっぱりちょっと体型が変わってしまった気がして、ユノと一緒にお風呂に入るのが恥ずかしくなってしまった



最近はなんとなく誤魔化してきたけど、今日はどうにも離してもらえそうもないみたい



「チャンミンおいで?」


「……ユノ、あの/////」



妊娠で少しだけ膨らんだ胸とか、萎んでしまったお腹とか、ユノはどう思ってるんだろう



あっという間に着ているものを剥がされて、僕の手を取ると二人でバスルームへと入った



ぬるめのシャワーに打たれながら、愛おしげに口付けるから止まらなくなる



だってね、僕だって欲しかった/////



「……やば、もうこんなになってる」


「……あっ……や…/////」


「チャンミン愛してるよ、ほら俺も」



僕の腿に当たるユノ自身は、痛いほどに張り詰めていて



……僕でこんなになってくれてる?まだ欲しいって思ってくれるの?



「チャンミン、なんで泣いてるの?」



気付けば涙が溢れ出していて、ユノは驚いて慌てて僕のことを抱きしめた



「………僕、変じゃナイ?/////」


「何言って……」


「…こ、子供産んで、魅力なくなってナイ?」


「バカ、君はいつだって綺麗だ」


「……ユノに嫌われタラ、生きてイケナイ」


「嫌いになんて、世界が終わったってなる筈ない」


「……ユノ…んっ/////」


「どれだけ俺が君に惚れてるか、教えてやるよ」


「……え……あっ、ああっ!!/////」




そう言ってユノは僕の足元に跪くと、少し萎えてしまった僕自身をねっとりと咥え込んだんだ




















. 愛の詩をきかせて 21







~Yside~




あの日、堪えきれずに君にキスをしてしまって




真っ赤になって俺を睨むくせに、そんな濡れた瞳じゃ嫌がってるようには見えなくて



………そんな態度じゃ期待してしまうよ?



冷静に見えて本当は余裕なんて全くなくて、あの後黙ってしまった君の手をずっと繋いでいたけど



「また会える?」



俺の言葉に目を泳がせる君は、逃げるように車から降りてしまった



こんなにも強引なのは初めての事で、自分でも驚くほど君に惹かれてしまってるらしい



「ユノ、珍しいな、仕事はどうだ」


「ああ、ぼちぼちやってるよ」



久しぶりにやって来たのは親友のドンへがオーナーを務めるショットバー



殆ど真っ暗に近い照明に真っ赤なバラがいつも飾られているちょっと洒落た店だ



カウンターへ座ると、ドンへは珍しそうに俺の顔をマジマジと見つめた



「どうした?何かあったか」


「………いや、何かってわけじゃない」


「恋煩いか?」


「………」


「お前って積極的な割には言葉にしないからな、ちゃんと言わないと伝わらないぞ?」


「ああ、わかってる」


「なんだ図星かよ、今度紹介しろよな?」




ドンへは呆れたように笑うと、シェイカーを鮮やかに振って俺の前にカクテルを差し出した



「スクリュードライバー……」


「だってその通りだろ?」


「……ああ」



……次はいつ会えるだろうか




俺はグラスを傾けながら、やっぱり君のことを想わずにはいられなかったんだ






























. プロフィール

紫苑☆

Author:紫苑☆
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