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. 鈴カステラ危機一髪 9
~Cside~
「……う…ん…?」
気が付けば見知らぬ天井、あれ?僕……?確か薬みたいなものを嗅がされて……?
起き上がろうとするけど身動きが取れない、僕は後ろで手を拘束されてベッドに寝かされていた
「気がついたようだね」
起き上がれず必死に声のする方に顔を向ければさっき隣のコテージから訪ねてきた人!!ニヤリと薄ら笑いを浮かべて舌なめずりをしている
キモッ!!!!
いったいなんなのこの人(泣)僕攫われちゃったのかな?いったいなんで……
「……な、なんでこんな事を!!騙したんですね……グスッ…」
「おやおや、騙すだなんて人聞きの悪い、君がフェスティバルを楽しんでなかったって言ってたら楽しませてあげようと思ったんじゃないか」
「……へっ?」
「これから君と僕との乳搾りフェスティバルだよ!!なんて素晴らしいんだ!!たっぷりと甘いミルクを搾らせておくれ♡」
こ、この人ってもしかしてヘンタイさんなんじゃ……
近づくヘンタイさん!!僕はイモムシのようにベッドを転がって捕まらないように逃げようとする、でも足をがっしりと掴まれて!!
「……いっ、いやああっ……離してっ…!!」
「ふふふふふ♡嫌がる姿も可愛らしい、今日はずっと君の事を見させて貰ったよ、極上の品が手に入ったものだ」
「……やっ……触らないでください……!!」
「さて、上のミルクから頂くとしよう♡」
「ひいいいっ!!僕オッパイないです!!」
ジタバタと足を動かしてヘンタイさんと揉み合う、でもまだご飯食べてないから力が入らないんだ
「おとなしくしないと痛い目にあうよ?」
がっしりと上にのしかかられて動けない、うっ……こんなキモイヘンタイさんに僕のミルクを搾られるなんて!!ブチブチと弾けとぶシャツのボタン!!
……ユンホさん助けて!!!!
「……やめろこの変態オヤジ」
もうダメだ!!と思った瞬間、ドスの効いた低い声がコテージに響いたんだ
. 空色の調べにのせて ~海の見える丘で~ 1
~Cside~
「……え?日本、ですか?」
「うん、神戸なんだけど10日程ね」
夕食後の片付けをしながら不意に持ちかけられた日本行きの話、大きなプロジェクトが一段落して、プレゼンを海外でするって話は聞いていたけど
……やっと早く帰ってこれるようになったのに
僕がここに住むようになってからユノさんは本当に忙しくて、ゆっくりと家にいることなんてあんまりなかった
久しぶりに一緒に夕食をとって、幸せな気持ちでいっぱいだったのに僕の心はあっという間に沈み込んでしまう
「…チャンミン」
「……ご、ごめんなさい」
「チャンミン、ね、聞いて?」
仕事だってわかってる、ユノさんがどれほど努力して、どれほど真剣に取り組んでいるかも
じわりと涙が浮かんできて下唇を噛んだ、いつの間にか伸びてきた逞しい腕が僕を後ろから包み込む
「……ユノさん」
「最後まで聞いて、君とリウも連れて行こうと思ってる」
「……へ?/////」
「プレゼンは2日で終わる、二人で少しずらしてくるといい、ね、パク先生にはもう了解をとってあるから」
僕の頬に口付けながら囁く言葉はすぐには理解できなくて
「日本だよ、行ったことある?」
なんてにっこりと笑うユノさんに、僕は呆然としてしまったんだ
. 鈴カステラ危機一髪 8
~Yside~
駅について急いでタクシーを拾い、なぜかヒチョルって奴も一緒にヤンさんとやらの牧場へと向かった
駅に着くなりドンへからの着信、チャンミンがコテージから姿を消したと連絡があった
「お前どこ行ってたんだよ!!なんでチャンミン一人にしたんだ!!」
「……すまん、コテージに着いたから大丈夫だって思ったんだ、まさか俺が忘れ物を取りに行っている間に居なくなるなんて」
「…っ!!クソッ!!とにかくすぐにそっちに行くから!!」
こんな時にだけ当たる俺の第六感、ほんと役に立つんだか立たないんだか…
後部座席に並んで座るヒチョルをジロリと睨む、チャンミンが危ないのわかってるならなんでそのままそこに行ってくんねーんだ!!なんで一緒にタクシーに乗ってんだよ!!
「…目標が定まらないとテレポート出来ませんので」
「……はっ!?」
俺の心が読めんのか!?だったら早くチャンミンのこと探してくれよ!!
「…今私の相棒が牧場近くを捜索しています、まあ、もう少し落ち着いてください」
これが落ち着いていられるか!!俺の大事な鈴カステラに何かあったらどうすんだ!!
……はあ
これ以上イライラしても始まらない、牧場の皆んなも探してくれているって言ってたし、とにかく俺もその場所に行って探すしかない
外を見ても真っ暗で何も見えない田舎道、こんな中いったいどこいっちまったんだよ
また泣いてんじゃねぇのか
俺の名前呼んでんじゃねぇのか…
自分ではどうにもできないジレンマの中、俺はチャンミンの無事を祈るしかなかったんだ
. 運命の輪 後編
あゆさんセンイル記念SS•*¨*•.¸¸♬
~Yside~
………高校のとき出会った俺の恋人
まるで女の子みたいに華奢で、綺麗な瞳で俺のことを好きだと言った
高校三年間を共に過ごし、この先ずっと同じ時を刻んでいくのだろうと思い込んでいた
『僕、好きな人が出来たんだ』
そう言って簡単に離れてしまった手、思わぬ裏切りに心はズタズタだったけど、日々の暮らしの中でそんな傷も薄れてしまった頃
『シム・チャンミンです』
本社に研修で来ていた新人のバイト、彼は高校の後輩だった
『ねえ、シム君ってずっとユノのこと見てるよね、きっと好きなんだと思う』
当時そんな事を言われて可愛いヤキモチだな、なんて思ったことがあったっけ……
声をかけると泣きそうな顔で俺を見るその仕草、なんだろう、高校のときは気づかなかったのに、こんな綺麗な瞳をしてたんだ
……もしかしてまだ俺のこと?
飯に誘ったり、遊びに行ったりして縮まる二人の距離だったけど、一度知ってしまった心の痛手に臆病になる自分がいて
……ほんの少しだけ遠慮がちに俺の横に座る君を、ぐっと抱き寄せたいのに
曖昧なままこの関係を続けていたんだ
そんな時に現れた昔の恋人、チャンミンは俺の後ろに隠れるようにしてシャツを掴んだ
『ユノ久しぶり、話がしたいんだ』
得意の上目遣いで見上げる瞳、相変わらず綺麗だな、なんて思うけど心は揺れたりしなかった
「話すことはないよ」
「……そう、後ろにいるのはシム君だよね」
ビクッと体を震わせる君を後ろ手に引き寄せて、背中にぐっと押し付ける
「付き合ってるんだ」
「……そっか、うん、ごめんね」
そう言って笑った昔の恋人は、寂しそうに離れていったんだ
背中にピタリとくっついた塊は、俺のシャツを掴んだままぼそりと言った
「……先輩付き合ってるって、嘘…」
「嘘じゃないから」
「……/////」
「今から付き合って、チャンミン」
「……/////」
「好きだ」
もう一度ピクリと跳ねるから、振り向いて顔を覗き込む、その瞳には透明な雫が溢れそうになっていて
「……い、言うの遅い/////」
「……ごめん」
「……僕だってずっと好きだった」
「知ってたよ」
「……先輩…ずる…い」
俯いてしまった彼をそのまま抱きしめる、チャンミンは震える手を背中に回した
ずっと縮めたかった二人の距離
運命だと思っていた人は違う道を選び
俺もまた違う人を選んだ
ぐるぐると回る運命の輪の中に二人
ずっと離れずに
ずっと永遠に……
. 運命の輪 前篇
あゆさんセンイル記念SS•*¨*•.¸¸♬
~Cside~
……初めて会ったその日から僕は恋に落ちていた
あれは高校のときだった、部活の先輩で二つ上のチョン先輩、皆んなからはユノって呼ばれていて
真っ直ぐな鼻筋に綺麗な顎のライン
切れ長の瞳は黒目がちで優しくて
いつも大勢の輪の中にいて楽しそうに大声で笑う、そんな姿にいつも目を奪われていた
そして…その横には寄り添うようにいつもその人がいた、チョン先輩と同じ学年の先輩、男の人とは思えない可愛らしさでお似合いだった
ひょろりと背が高いだけの僕とは大違い、にっこりと微笑むと誰もが笑顔になってしまうような、そんな人
もちろん入り込む隙なんて少しもなくて
……僕の片思いは、先輩達の卒業と共に終わってしまった
大学に進学した僕はひょんなことからチョン先輩と再会する、バイトを申し込んだスーパー、まさかその本社に就職していたなんて
「お前、シムだろ?高校んとき部活一緒だったよな」
覚えていてくれた、そんな事が幸せで泣きそうになってしまう、チョン先輩は僕の髪をくしゃくしゃと撫でながら
「男のくせに泣くなよ」
「……な、泣いてません!!」
「意地っ張りだなぁ、よしよし」
「……や、やめろって/////」
それから先輩は僕のことを見かけると声をかけてくれるようになって、ご飯に誘ってもらったり、映画を見に行ったり
……あの人はどうしたんろう?いつも彼にぴったりと寄り添っていたのに
別れたんですか?
聞いてしまえばいいのに聞けなくて、今のこの関係が崩れてしまいそうで
別に付き合ってる訳じゃないのに……
あなたの横に少しだけ離れて座るこの距離を、縮めることが出来なくても……離れたくはなかったから
このままでいい、このままで
そんな矢先、あの人が僕達の目の前に現れたんだ
. 空色の調べにのせて ~リウの恋人~ 8
リウの番外編、アメリカ留学のお話です⑅◡̈*
~15years after~
~Mside~
コンテスト当日は海からの風が心地よく吹いて、コンディションは最高だった
珍しく緊張したのか寝不足気味なリウだったけど、祈るように胸に手を置いて目を閉じる彼はまるで絵のようで…
「ミヌ」
「……うわっ!!はいっ!!」
うっとりと見つめているとリウがいつの間にか目の前立っていて、僕は飛び上がってしまった
クスクスと笑いながらふわりと抱きしめられる、ビーチに張ったテントの角で僕はリウの腕の中にいた
「幸運の女神のおまじないが欲しいんだけど」
「……こ、幸運の女神!?何言って……んっ…/////」
両手で頬を挟んでチュっと口付けて離れた唇、こんなとこで何やってんだ!!!!/////
「リウ!!/////」
「貰った、帰ったら続き…な?」
頬を指でなぞられて、顔に熱が集まるのがわかった、こういう事をサラリとやってのけるリウはほんとイケメンだと思うよ
リウの出番は一番最後で、皆んなの声援の中見事に波をすり抜けてスタンディングポジョションをとる、その姿は本当に圧巻だった
見事に優勝を勝ち取ったリウはトロフィーを手にして僕の元へとやってくる
「有言実行だろ?ほら、お前んだぞ!!」
なんて……照れ臭そうに僕にトロフィーを渡してキザなセリフ/////
まんざらでもない僕はすっかり顔が緩んでしまってるみたいで、ドヨンさんやマークさんに散々冷やかされてしまった
コンテストの後は主催者が企画したバーベキューパーティがあって、僕も参加はしてたけどリウはサーフィン仲間達に連れて行かれてしまって
ちょっぴり寂しかったけど我慢をしたんだ
やっと家に帰ってシャワーを浴びると、ベッドに突っ伏して眠気と戦うリウに笑ってしまったけど
「……ミヌ、眠い」
「ふふ、寝ていいよ」
「やだ、やっと俺のものになってくれんのに」
「……僕はずっとリウのものだよ?」
「……すげえ殺文句/////……ああ、クソッ…ミヌ…」
「…わっ!!/////」
バサリと覆い被さって僕の首のあたりに顔を擦り付けるリウ、擽ったいけど離して貰えなくて、でももう彼は夢の中に旅立ってしまったみたい
いつもは僕を包み込むように眠る君だから、今日だけは抱き締めて寝てあげる
……運命の人
そう思っていいんだよね
この先色々な事があったとしても
僕はずっと変わらないから
ずっと愛してる
柔らかなリウの髪に口付けて、僕より大きな体を包むように眠ったんだ
. 鈴カステラ危機一髪 7
~Cside~
『チャンミン悪い!!せっかく食材分けてもらったのに忘れてきちまった!!』
コテージについてやっと一息つけると思ったのに、ドンへさんは忘れ物をして牧場へとトンボ帰りしてしまった
……ふう
牧場の敷地内にあるこの建物、普段は貸別荘として使われてるらしい、今日のイベントに来た人達も泊まっているみたい、他にも幾つかあったから…
一人でいるには広すぎるリビングが落ち着かない、ユンホさんは電車の中でスマホは使えないし
……心細いな、早く帰ってこないかな、ソファに座ってクッションを抱きしめる
ピンポーン♪
突然鳴ったインターホン、こんな時間に誰だろう?ドンへさんに勝手にドアは開けるなって言われてるし、恐る恐る覗き穴から外の様子をうかがってみる、するとそこには知らない男の人が立っていた
「すいません、今日隣で店を出していたソンです、フルーツが余ったので宜しければ貰っていただけませんか?」
お隣のお店の人?確かに横にはフルーツバーがあったし、そう言われてみればこの男の人もいたような……僕はそっとドアを開けてみた
「……あ、あの?すいません、ドンへさんは今居ないんです、もうすぐ帰ると思うので、あの…」
「ああ、いいんですよ、ちょっと重いので運ぶの手伝って貰えますか?」
ソンさんは隣のコテージの灯りを指差してにっこりと笑う、どうしよう、少しなら大丈夫かな?
「……あ、はい」
さあさあ、とソンさんに促され、僕はしぶしぶコテージを後にする
「フェスティバルは楽しまれましたか?」
「……あ、あの…お店が忙しくてあんまり/////」
「…そうですか、ではこれから私と楽しみませんか?」
「……へっ?/////」
「本当にあなたは可愛らしい、実にタイプだ」
……あれ?これなんかおかしいんじゃ(汗)
「……あの?……あっ!!何す……ううっ!!」
僕は何か薬のようなものを嗅がされて、そのまま意識を失ってしまったんだ
. 空色の調べにのせて ~リウの恋人~ 7
リウの番外編、アメリカ留学のお話です⑅◡̈*
~15years after~
~Rside~
『俺に全部ちょうだい』
だなんて、我ながらくさいセリフだって思うけど、これは俺なりのミヌに対するケジメっていうか……まあ、自己満足と言われればそれまでなんだけど
十五年間、父のパートナーであるチャンミンに思いを寄せてきて…踏ん切りをつけたものの、心の何処かにポッカリ穴が開いてしまったようで
やっぱり断ち切ってしまうなんて出来ないって思いながら日々を過ごしていて、でも……ミヌが来てくれたから
……運命の相手って本当にいるんだって思えた
まさかチャンミンの従兄弟と恋に堕ちるなんて思わなかったけど、俺を見つめる澄んだ瞳には一点の曇りもなくて、真っ直ぐで…
俺もそれに応えたいと思った
なあ、ミヌ、俺達って似た者同士だと思うんだ
初恋は叶わないなんて、誰か言ってたっけ…
一途に誰かを思うことは、ある意味自分勝手で、時として人を傷つけてしまうかもしれない
それでも思わずにはいられなくて、諦められなくて
でも、やっぱり大切にしたくて…
恋とか愛情ってほんとに矛盾してる、そして、本当に予測不可能だよな
今も昔もひっくるめて、俺の事好きって言ってくれるお前にちゃんと向かい合いたい
夜中にこっそり俺のベッドに潜り込む愛しい塊、腕の中に閉じ込めてもう一度瞼を閉じたんだ
. 鈴カステラ危機一髪 6
~Yside~
『ユンホさん行ってきます♡』
俺の可愛い鈴カステラは、ドンへに連れられてヤンさんとやらの牧場へと行ってしまった
一時も離したくないのにそんな遠い所、でもチャンミンの涙にはどうしても敵わない
ドンへには死ぬほど安全運転しろって脅しをかけといたし、チャンミンにも一人にはなるなと言い聞かせておいたけど、俺ってこんな心配性だったっけ……
とりあえず定時ダッシュでチャンミンの待つ牧場まで行くしかない、イベントは夕方までだって言ってたし、後は片付けて同じ敷地内にあるコテージに泊まる予定だそうだから
最近持たせたスマホでメッセージを確認する、画面には鈴カステラのセルカと『ユンホさん愛してる♡』のメッセージ
……クソッ!!可愛いじゃねーか!!/////
後ろに背後霊のように映り込むドンへが気になるが、早速保存してロック画面に設定した
俺ってこんな奴だっけ?(笑)
ぴろりん♪
スマホを眺めているとチャンミンからのメッセージ
『ユンホさん、お疲れ様です♡デリバリーカフェ無事に終わりました、これからコテージに移動します、駅に着く時間わかったら連絡くださいね♡お風呂沸かして待ってます♡』
思えばうちに来てから遠出なんて初めてだ、ドンへ付きってのがひっかかるが、あいつには酒でもガンガン飲ませて寝かせときゃいい、せっかくの夜なんだ、二人でイチャイチャしたいに決まってる/////
自然と緩む口元をおさえて咳払いをする、まったく表情管理まで出来なくなっちまってる
「……かなりの重症ですね」
「おわっ!!お前!!」
「いい驚きっぷりだ、覚えておられますか?ヒチョルですよ」
いきなり向かいの席に現れた謎の男ヒチョル、このボックスシートには誰も乗ってなかったはずなのに、こいつ鈴カステラの缶詰の産みの親とか言ってた奴だ!!
「いったい何処から!?尾けてきたのか!?」
「まさか!!そんなに暇ではありませんよ」
ヒチョルはメガネを片手であげながら溜息をつく、こいつが現れる時ってチャンミンに何かあった時……まさか!?
「チャンミンに何かあったのか?」
「…おやおや、察しのいいことで」
「……早く言えよ、何があった?」
「…恐らくは拉致られたかと」
「はあっ!?」
俺は思わず立ち上がって大声で叫んでしまったんだ!!
. 空色の調べにのせて ~リウの恋人~ 6
リウの番外編、アメリカ留学のお話です⑅◡̈*
~15years after~
~Mside~
トニーさんの店に二人で戻るとドヨンさんも顔を覗かせていて、すっかりムクれてしまったテヨンさんにリウが謝りに行って、結局二人でゲラゲラと笑ってじゃれ合ってる
実はドヨンさんがこっそり教えてくれたんだ…
「テヨンの奴さ、ミヌのことも勿論好きなんだけど、リウに構ってもらえないのが寂しいんだよ」
ふふ、テヨンさんもやっぱりリウのことが好きなんだ…やっぱり仲良しだな、なんて
家に帰ってリウがシャワーを浴びてる隙にベッドの上でゴロゴロと転がって今日の事を思い出していた
リウの匂いがして安心する…/////
「こら!!またお前俺のベッドに!!」
「……あ、リウ」
ゴロンと寝転んだ真上に逆さまのリウの顔、怒ってるくせにやたらと優しく髪を撫でるから心臓がドキドキと高鳴ってしまう
「お前ね、我慢してる俺の身にもなれよ?」
「……ぼ、僕だって我慢してる…わっ!!/////」
突然視界が真っ暗になったかと思えばリウが覆い被さるように僕の上にいて、上から優しく見下ろしていた
「ミヌ、俺、必ずコンテストで優勝する、そしたら…俺に全部ちょうだい?」
「……え?/////」
「返事は?」
「ゆ、優勝出来なかったらどうするの?」
「ん?絶対するから大丈夫」
「…すごい自信」
「ふふ、目標があれば頑張れるだろ?」
「か、勝手に目標にするなっ……んっ…/////」
我慢してるとか言いながら、リウのくれるキスは甘くて優しくて蕩けそうになる
「ほら、ちゃんと自分の部屋戻れよ」
なんて言われても、やっぱり朝にはリウのベッドへと戻ってしまう僕なんだ/////