. スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
. JELLY LOVE 18
~Cside~
「いやぁ、チャンミンあれからどうしたの?」
「べ、別に、普通に家に帰ったけど///」
「えー?そう?誰かと一緒じゃなかったっけ?」
「き、気のせいじゃない?」
「そうだっけ」
そう言ってしきりに首を傾げるキュヒョンから視線を逸らす
だってとても言えないじゃん、あれからユノ君の家に泊まったなんて……
ま、あの日はキュヒョンは大分酔っ払ってたから記憶があやふやらしく
それ以降はツッこんではこなかったから、本当に助かった
実はあれから何度かメッセージのやりとりをしていて、次の週末に会うことになってるんだけど
『寝顔が可愛かった』とか言われちゃって、まるで口説かれているようで
僕の方がドキドキしちゃってもうどうしたらいいのか///
いや、もしかしてからかわれているのかも、あんまり期待しないようにしなきゃ、ね
こんなこと誰にも言えやしないし、ましてや同性と会うのに……
こんな風に年下の男の子に振り回されてる自分が信じられなくて、どうにも戸惑ってしまう僕だったんだ
. JELLY LOVE 17
~Yside~
『ま、俺としてはラッキーだったけどね』
そんな風に余裕たっぷりに言ってみたものの、本当は心臓が口から飛び出すかと思った
だって、風呂上がりの濡れた前髪がやけに色っぽい
大きな瞳をクルクルさせてコーヒーを飲む様はまるでバンビのよう
つい、じっと見つめて不審がられてしまった気がする
コーヒーを飲んだ後は逃げるようにして帰ってしまったから、とりあえずはと連絡先だけは交換したけど
次はどうやって誘ってみようか……
あなたが寝ていたベッドに顔を埋めてみると、ふわりと香る甘い香りにドキドキと胸が高鳴る
ふと、思い出すのはあなたの白い項で……
「やべえな、俺」
自分の口から思わず溢れた言葉に、戸惑いを隠せない俺だったんだ
. JELLY LOVE 16
~Cside~
「どう?スッキリした?」
「あ、うん///」
「そう、突っ立ってないで座れば?コーヒー淹れるからさ」
「あ、ありがとう///」
とんでもない状況に戸惑いながらも、言われるがままにシャワーを浴びて段々と頭がハッキリとしてきた
確か昨日は酔っ払ったキュヒョンを連れてタクシーを探してて、それから偶然ユノ君に会って
その後飲みに行くことになって………
確かに昨日はだいぶん飲んでいたとは思う、でも、記憶が飛ぶほどじゃなかったのに
会いたいと思っていた彼が突然現れて、どうやら僕は舞い上がってしまったらしい
どういう状況だったかは覚えてないけど、まだ二度しか会ってない人の所に泊めてもらうとか
しかも裸同然で寝てるとか!!///
「どうしたの?冷めちゃうよ?」
「あ……///」
「そんな顔しなくても襲ってないから、言っとくけど服を脱いだのは自分なんだぜ?」
「へっ?///」
「ま、俺としてはラッキーだったけどね」
「なっ!!///」
そう言って意地悪そうに笑うアーモンドの瞳がかっこよ過ぎて、思わず視線を逸らす僕だったんだ
. JELLY LOVE 15
~Yside~
………こんな事になるとは思わなかった
バイト終わりに再会したのは運命だと思ったし、こんなチャンス絶対に逃したくなくてちょっと強引に誘ってしまった
でもまさか、俺のベッドで眠る貴方を見る事になるとは……
凄い人生のサプライズじゃないか!!
俺と会うまでにかなり飲んでいたらしい彼は、友達をタクシーに乗せると安心したのかフラフラとし始めた
それでも近くの店に入って暫く飲んでいたものの、座ったまんまでウトウトし始めたから
『シムさん帰りますか?』
なんて介抱するフリで手を握ったりなんかして、俺ってこんな奴だったっけ(笑)
とりあえず一緒にタクシーへと乗り込んだものの、ぐっすり眠っちまってどうしようもなかった
仕方がないから自分のマンションに運んでベッドに寝かせてみる
流石にスーツ姿じゃ苦しいだろうとジャケットだけはと脱がせてみたのに
『ん、くるし』
そう言ってネクタイに手をかけたシムさんはポイポイと服を脱ぎ始めて
あっという間に下着になると、そのまま俺のベッドへ潜り込んでしまった
やべ、可愛すぎだろ///
長い体を折りたたむように丸くなって眠る姿が可愛くて
こっそり隣にもぐりこむと、後ろから抱き締めてぎゅっと目を瞑ったんだ
. JELLY LOVE 14
~Cside~
「………う……ん?」
重い瞼を開くと眩しく光る朝の光、ああ、今日は休みだっけ………ふかふかのベッドが気持ち良すぎて出られない………え?
はたと気付くと見慣れぬ天井、カーテンの模様だって見たことがない!!
ここって……?僕はいったい?
「あ、目が覚めた?」
「………へっ?あっ!!///」
「何、まだ寝惚けてんの?」
「ユ、ユノ君!?///」
「ああ、良い眺めだな」
「……良い眺め?……えっ?ええっ!?///」
慌ててベッドから飛び起きたもののやたらと風通しのいい僕の体!!
って!!僕ってば服着てないじゃん!!///
「なあっ!!///」
「ぷっ、とにかくシャワーでも浴びておいでよ、そこに着替えも置いてるから、ね?」
そう言ってクスクスと笑ったユノ君は、呆然とする僕にウィンクを1つ投げてきたんだ