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苺な彼とビールな僕

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. 奥様は床上手 11













~Cside~













「何かキュヒョンから聞いてないか?その、シウォンのこと」




「えっ?///」




「この前聞き損ねた話もあるし、もしかして……」




「あ、えっと……わ///」




「話さないと酷いよ?ん?」








キッチンの中でしっかりとホールドされて動けなくなってしまった僕






耳元で囁く声はどこまでも甘くて、とても誤魔化せそうにないよ






どうしたってユノにはバレてしまう///







何かいい方法を考えてから話すつもりだったのに






いや、夜の生活の方じゃなくて勿論親友カップルの相談事の方だけど!!!!///







「ん、どんどん赤くなってる、なんで?」




「えっと、ユノ……ちょっと離して……あっ///」




「体に聞く方が早い?」



「!!!!ダ、ダメ……あっ……///」



「先にこっちを食べようかな」



「ユ、ユノ!!///」 



「あーはーはーは!!わかったわかった、ちゃんと後で話して?包み隠さず、だよ?」




「………も、もう、んっ///」

 




くるりと体を返されて、返事をする間も無く落ちてくるのはとびきりの甘い唇






だいたいユノがこんな風にするから話せなくなるのに……






「で、返事は?」



「はい///」






そう言って真っ直ぐに見つめるアーモンドの瞳に、結局何も言えなくなってしまう僕だったんだ







































. 奥様は床上手 10














~Yside~











「でさ、シウォンが落ち込んじゃっててさ」




「えっ?」




「いつもあんなに自信満々なのに肩を落として落ち込みまくりでさぁ」





「そ、そうなんだ」










結局あれからシウォンのことが気になって、仕事終りに話を聞いてきた







なんでも最近キュヒョンが冷たいらしい、あんなにラブラブだったのに随分急な話だよ







チャンミンの親友だし、俺もよく知ってるからそんなに薄情な奴じゃない筈







ここはチャンミンに聞いてみようと帰ってすぐに話を持ちかけてみたけど







妙に視線を泳がせているし、なんだかほんのり耳だって赤い







これは………何か知ってるな?







着替えを済ませてキッチンへと向かうと、うまそうな匂いが漂ってくる







細い体を折り曲げるように鍋を覗き込んで、ああ、そんな姿さえ可愛すぎる!!









「なあチャンミン」




「は、はい///」




「何かキュヒョンから聞いてないか?その、シウォンのこと」




「えっ?///」




「この前聞き損ねた話もあるし、もしかして……」




「あ、えっと……わ///」




「話さないと酷いよ?ん?」




「ユ、ユノ///」








お玉を持ったままフリーズする奥さんを後ろからホールドして、逃さないようにがっしりと抱え込んだんだ




























. 奥様は床上手 9












~Cside~









「えっ?断った?」




「……うん」




「珍しいなぁ、飲み会大好きなくせに、体の調子でも悪いの?」




「いや、そうじゃないんだけどさ…」










ぐったりと疲れた顔で大学のカフェに現れたキュヒョン






今日は講義も朝からだって言ってたから疲れてるのか、それともやっぱりシウォンさんのことが原因だろうか









注文したコーヒーを出しながらチラリと顔を覗き込む、目は虚だし、これは結構やばそうかも……








「やっぱり別れようかな……」




「ええっ!?」




「バカ、大きな声出すなよ」




「だ、だって!!あんなにラブラブだったのに!!」




「いや、ラブラブには違いないんだけどさ、なんていうか、こんなに急速に盛り上がったら突然冷めてしまうんじゃないかって思っちゃって……」


 


「……キュヒョン」





「それに、僕で満足してくれてるのかもわかんないし」









そう言ってシュンと俯いてしまう親友を茫然と見つめる僕







確かに付き合ってからこっちが驚くほどのラブラブぶりだった






まあどっちかって言えばシウォンさんの押しが強い気はしてた





でも!!






そんなの僕だってユノを満足させてあげられてるかわかんないし!!///








「よくわかんないけど、こういうのは早まらない方がいいと思う」





「……そうかな?」





「絶対そうだよ、原因が原因だしちゃんと二人で話した方がいいって、ね?」





「………うん」










ぐるぐると考え込むキュヒョンの肩をポンポンと叩いて、大きく溜息を吐く僕だったんだ




























. 奥様は床上手 8













~Yside~










昨日のチャンミンは超絶に可愛かった!!







いや、毎日可愛いには違いないが、益々可愛くなってるのは気のせいじゃないと思う







元々のビジュアルの良さも相まって、華が綻ぶように美しさが増してるっていうか







結婚してからは特に!!







結局キュヒョンの事は聞けずじまいだったけど、まあそんなに大した事じゃなかったんだろう






チャンミンと仲のいい奴には親友であろうと警戒してしまうのは俺の悪い癖






出来る事ならチャンミンの笑顔は独り占めしたい心の狭い男なんだ!!







ニヤニヤとしながら書類に目を通していると、やけに沈んだシウォンが部屋に入ってくるのが見えた






ったく、うちの部署は休憩室じゃないってあれほど言ってるのに……








「なあユノ、俺って嫌われたかも」




「はっ!?いったい誰にだよ」




「そんなの決まってるじゃないか!!俺のスイートベイビーキュヒョンだよ!!」








………なんだよスイートベイビーって、いつからそんな呼び名に変わったんだ!!







「はああ~っ!!」




「なんだよ、喧嘩でもしたのか?」







あんまり盛大に項垂れるから放ってもおけず視線は書類に置いたまま声をかけてやる






仕事中に話すことじゃない気もするが、そんな姿を見せられたら気になって集中できない!!








「それがさ、キュヒョンが会ってくれなんだよ」




「ええ?なんか嫌われるような事でもしたのか?」




「それが心当たりがなくて……」








再びガクンと音がするほど項垂れるシウォンに、なんて声をかけていいのかわからない俺だったんだ























. 奥様は床上手 7














~Cside~











結局あの日はバスルームから出た後改めてベッドで襲われて、キュヒョンの話はしないままで眠ってしまった







ある意味助かった、かな(笑)







いつも鈍感なクセにああいうときだけ妙に目が効くっていうか、勘がいいっていうか






僕が顔に出過ぎなのかも知れないけど///








それにしてもキュヒョンったら突然何を言い出すのかと思ったらアレの事とか!!






た、確かにシウォンさんって激しそうなイメージはあるよね、うん






でも、僕はユノしか知らないわけだし、他の人と比べられないっていうか、よくわからないから






先輩としていいアドバイスとかできるわけもなく……






ていうか、何の先輩だよ、何の!!///







キュヒョンの話によると、迫られて過ぎて度々断ってたらシウォンさんの機嫌が悪くなって困ってるらしい






受け止める負担も考えたらそこはコントロールしてくれる方が嬉しいけど






それで気まずくなってもなんだか悲しい………


そしてそのうち求められなくなったり……とか?







そういやお昼に見たテレビで夜の生活は変化が必要だって奥様方が話してた






満足させられないと浮気に走る旦那さんもいるんだとか






ユノはどうだろう?僕ってあまり自分からはシないから………










『夜の営み、旦那様を満足させる方法』









ぐるぐると考え出したら止まらなくなった僕は、パソコンを開いてアレコレと調べ始めたんだ
































































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紫苑☆

Author:紫苑☆
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