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. 鈴カステラのメンテナンス 12
~Cside~
「チャンミン、早速始めるぞ?」
「ユ、ユンホさん?わっ///」
ヒチョルさんの合図で缶詰の中に入ったと思ったら、ユンホさんに抱き上げられてベッドに連れて行かれてしまった!!
って、缶詰の中ってこんなだっけ?
ただただ静かで、暗くて何にもない所だった筈なのに
ベッドはふかふかだし、部屋の中だってピンクでレースとか飾ってあってラブリーだし
ヒチョルさんがラブラブモードって言っていたけど………?
「チャンミン、何考えてる?」
「あっ……ん……えっと、ユンホさん、ち、ちょっと待ってください///」
「ん、どうした?」
チュッチュと音を立てて僕の耳にキスをするユンホさん、ちょっと今はやめてほしい///
そんな事したら変な気分になって話せなくなっちゃうのに…
「ユンホさん、ここでその、何を?あっ///」
「だからナニ、だろ?」
「ナニって………あ!!///」
ユンホさんは僕のソレをそろりと撫でてニヤリと笑った
ナニって……ナニってもしかして……!!///
僕、わかっちゃったかも!!///
「ユ、ユンホさんっ///」
「バカ、気づくの遅すぎだ」
そう言って笑ったユンホさんがあんまりかっこよくて、思わず目をギュッと瞑る僕だったんだ
. 鈴カステラのメンテナンス 11
~Yside~
「準備はいいですか?」
「ああ、頼むよ」
「はい、では二人とも手をしっかり握って」
ヒチョルがパチンと指を鳴らすと視界がぐらりと揺れる
地面がふわふわとする感覚によろけそうになる俺達
と、目の前に広がったのはこれまたピンクの小部屋だった!!
………ここって缶詰の中ってことだよな
「おい、チャンミン」
「え?え?こんな……」
隣でしきりにキョロキョロと辺りを見回す鈴カステラ
握った手がそのままなのが愛おしいよ……
「ん、どうした?随分快適そうな部屋だな」
「あ、ユンホさん、僕が前にいたときと随分様子が違うんです!!ここって本当に……」
『心配しなくていいですよ、そこは確かに缶詰の中ですから』
不意に聞こえたヒチョルの声、思わず天井を見上げるけど勿論姿形もない
って、どっから聞こえてんだ!!
『落ち着いて下さい、そこは確かに缶詰の中、ただチャンミンの状況が違うのでラブラブモードにらなっているんですよ』
「ラ、ラブラブモード?///」
『そうです、だから安心していたしてください、では、ごゆっくり~』
能天気なアナウンスが過ぎ去ると、残された俺達は呆然と立ち尽くした
方法が方法なだけに戸惑いは隠せないが、ここは一丁うでの見せ所、だな!!
「チャンミン、早速始めるぞ?」
「ユ、ユンホさん?わっ///」
キョトンとする鈴カステラをよいしょと抱き上げで、ふわふわのベッドへとダイブしたんだ
. 鈴カステラのメンテナンス 10
~Cside~
僕とユンホさんは、パンパンになった缶詰を持ったまま別の部屋へと連れて行かれた
あんまり悲しくて途中で泣きそうになる僕を慰めてくれるユンホさん
ああ、今日もかっこよくて見惚れてしまうよ///
って!!そんな事考えてる場合じゃない!!
僕と一心同体の缶詰だもの、僕がしっかりしなきゃ!!
でも、ヒチョルさんの言ったナニっていったい何のことだろう
ユンホさんは後で説明してくれるって言ってたけど、それじゃあメンテナンスにならないんじゃ……
「チャンミン、缶詰をここに置いて?」
「あ、はいっ!!」
「おお?えらく膨らんでるな~こりゃ早く出してやらないと」
「うっ……ヒチョルさん」
「ああ、泣かなくても大丈夫、じゃあ今からこの中に入って貰います、そして中でナニをしてもらって……あ、回数は問いません!!」
………またナニの話し………回数ってなんだろう?
ナニの事がわからなくて困惑する僕、相変わらずユンホさんはなんだか赤い顔をしているし
「準備はいいですか?」
「ああ、頼むよ」
「はい、では二人とも手をしっかり握って」
ヒチョルさんがパチンと指を弾いたと同時に、ゆらりと視界が歪んで目の前がまっピンクになったんだ
. 鈴カステラのメンテナンス 9
~Yside~
「ユ、ユンホさん?///」
「あー後で説明してやるよ、な?」
これは一体どう説明すればいいんだ?
ったく、ヒチョルのやつとんでもないことを言い出しやがって……
「とにかく、です、これは強硬手段ともいえるもので、チャンミンとあなたにしかできません」
「わかった、で、どうやって中に入るんだ?」
「それは私がセッティングします、とりあえずは別の部屋に行きましょう、ついてきてください」
「お、おう」
不安そうに俺を見上げる鈴カステラの手をぎゅっと握る
手に持ったピンクの缶詰はなんだか膨らんでいて、パンパンになっているようだ
「ユンホさん、破裂しちゃいそうです……グスッ」
「バカ、今から直しに行くんだ、泣いてる場合じゃねえぞ?」
「うっ……はい///」
「泣くなって、ハンカチねーんだ!!」
「ぷっ、ユンホさんたら」
大きな目に涙をいっぱい溜めて泣き笑いする鈴カステラ
戸惑いはあるけど、とにかく俺達に出来ることをやるしかない!!
「さあ、ここです」
ヒチョルに案内されてやってきたのは、ガラス張りの小部屋のあるちょっと変わった部屋だったんだ
. 鈴カステラのメンテナンス 8
~Cside~
「俺に出来ることあんのか?」
「勿論、あなたにしかできません」
ヒチョルさんの言葉に大きく頷くユンホさん、いやだ!!ユンホさんを缶詰の中になんて!!
暗くて
狭くて
寂しくて!!!!
「そ、そんなのダメです!!」
「!!おい、チャンミン!!」
「おわっ」
僕は慌ててヒチョルさんに詰め寄った!!
突然のことに思わず後退りするヒチョルさん、一つ息を吐くとにっこりと笑って僕の頭を優しく撫でた
「心配しなくても大丈夫ですよ、君がしっかり愛されているから缶詰の中も変わっていますし」
「えっ?///」
「だから中でたっぷりと愛情を受けて、缶詰のメンテナンスをお願いしますね」
「あ、あの………僕、何をしたら?」
「ナニ、ですね」
「おい、ヒチョル!!」
ニヤリと笑うヒチョルさん、いったい何のこと?
ナ、ナニって………?何?///
なんのことか分からず困惑する僕、ヒチョルさんとユンホさんは顔を見合わせて困った顔をしているし
「ユ、ユンホさん?///」
「あー後で説明してやるよ、な?」
何故か顔を赤くしたユンホさんは、頭をポリポリと搔いて視線をそらしてしまったんだ