. スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
. SILVER MOON 43
~Cside~
「チャンミン、これも焼いて?」
「シム先生ご飯お代わり!!」
「チャンミン肉まだか?」
ジュウジュウと肉の焼ける音、旨そうな匂いが辺りに漂って…でも僕は肉を焼いてるだけっていう悲しい状況とか(泣)
ジョンインとテミン先生の一件があって、今日はドンへ君にお礼にと焼肉にきたわけだけど…まあ、ユノは一緒じゃないと困るよな、でも、なんでヒチョルヒョンまで一緒に食べてるわけ?
「肉ね、はいはい、焼けましたよ」
「「「ヤッターー!!!」」」
いや、ヒチョルヒョンまでヤッターとか言っちゃってるし、なんなのこれ…
あれからパパラッチの行動が問題になり、理事長の意向で廃止になったんだ、広報部はまた新聞を出すみたいだけど学生らしいごくごく普通のものになる予定だそうだ
…ほんとよかったよ
テミン先生とジョンインは想いが通じたようで上手くやってるみたいだし、もちろん学校では内緒だけど、こんど店に来るとか行ってたな
「チャンミン食わないの?俺が焼いてやるよ」
僕からトングを奪って雑に肉を掻き回す、ああ、なんか焦げてるんだけど、ハラハラしながら網ばかり見つめていると、目の前ユノの顔が!!!
「…っわっ!!/////…急に近いって!!」
「…チャンミン、まだこないだの返事貰ってないんだけど?」
「…へっ?/////」
「付き合ってくれるんでしょ?」
「……/////」
こ、こんなとこで普通聞いてくる?……確かに返事なんて忘れてたっていうか、もうすっかり恋人気分だったっていうか…/////
「…ダメなの?」
しゅんとして上目遣いで僕を見るアーモンドアイ、捨てられた仔犬みたいな顔しちゃって、きっと耳があったらペタンと垂れてるに違いない(笑)
「ね、チャンミン?」
「…ダ、ダメならこうやって一緒にいないでしょ?/////」
「えええーー!?ちゃんと口に出して言ってくれよー(泣)」
「なんだなんだ?揉め事か?」
何故かご機嫌のヒチョルヒョンが僕らに割って入ってくる、すっかりドンへ君とは意気投合したみたい、ひょこっと顔を覗かせたドンへ君はユノに首を絞められてるし(笑)
ふふ、なんだか楽しくなりそう
日本に行くのは少し伸ばしてみようかな
シウォンさんにも相談してみよう
少し焦げた肉を頬張りながら、僕は三人のじゃれあう姿を見て、そんなことを考えていたんだ
. SILVER MOON 42
~Dside~
ユノに頼まれた通りパパラッチ達を引きつけて散々走らせた後マンマと撒いてやった
ざまあみろ(笑)
だいたい、うちの学校の広報部はやり過ぎなんだって、今度職員会議にかけられるみたいだし、早くこんな奴ら消えてほしいよ
…で?ユノとシム先生はどこ行った?確か体育館の渡り廊下の辺りだったよな?もしかして体育倉庫?…中でキスしてたりして(笑)まさかね
ピッタリと閉められた扉をそろっと開く
ガラリ
「ユノ、ここにいるのか?」
「…わあっ!!!/////」
目に入ったのは見事に組み敷かれたシム先生!!胸元なんか肌蹴ちゃってるし!!/////
ドカッ!!
「いてーーっ!!!」
「…バカユノッ!!だから言ったのにっ…!!/////」
「おい、チャンミン待てって!!」
バタバタバタバタ
シム先生はユノを突き飛ばして外へと飛び出してしまった、あ~あ(笑)
「…ったく!!ドンへ空気読めよ!!」
ユノが足を摩りながらジロリと睨む、お前がこんなとこで襲ってるのが悪りーんじゃね?
「…ふーん?いつもあんな感じなんだ、シム先生色っぺ~/////」
「バカ!!変な妄想してんじゃねぇ!!」
柄にもなく赤くなるユノ、何だよかわいいじゃねーか(笑)
詳しくは聞いてないけどテミン先生とキムジョンインがどうとかいってたし、こっちはこっちでヤバイことなってるし、これから面白くなりそうだ
ニヤニヤと一人で笑う俺の首を文句たっぷりに締めるユノの顔はなんだか嬉しそうだったんだ
. SILVER MOON 41
~Yside~
最初は嫌がって抵抗していたチャンミンも、キスが深くなるほど力が抜けて、私の合間に漏れる吐息が段々熱くなり俺の脳内は沸騰しそうだった
…やべ、止まらないかも
ここが学校だとか、外に人がいるかも、とかもうすっかり頭から飛んでしまって、チャンミンのシャツのボタンをプチプチと外した
「…ユ、ユノ…ダメだって…ん/////」
「やだ、触れたい、少しだけ」
「…汗!!…あ…ん/////」
「大丈夫、チャンミンの汗舐めたい」
「…なっ!!/////」
シャツの隙間から指を滑らせ艶かしい肌をなぞる、まるで絹みたいだ、探しだした胸の突起を指で撫でるとピクンと跳ねた、やっぱ感度いいよね
「…ユノっ!…んん」
ツンと主張を始めた可愛い突起を指で弄ぶとジタバタと暴れるからキスで口を塞いでやった
「…ん…あぁん…やめ…/////」
もう無理!!止められない!!
目に涙を溜めて身体を捩るチャンミンに完全に覆いかぶさったその時!!!
ガラッ!!
「おい、ユノ、いるのか!?」
あろうことか体育倉庫にドンへが飛び込んで来たんだ!!
. SILVER MOON 40
~Cside~
ユノに手を引かれて廊下を走り、パパラッチを惑わせるように逃げ回る、そろそろドンへ君が出てきてもいいんじゃ無い?元々走るのは得意じゃないからユノについて行くだけで必死なんだけど
「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ユ、ユノ、も…無理っ…!!」
「え?もう?チャンミン体力なさすぎ!!」
「ハアッ、ユノとは違うよ!!」
「…チャンミンなんかエロっ/////」
「…ばっ!!/////こんな時に何言って…わっ!!」
体育館へ向かう渡り廊下を超えたところでぐっと腕を引かれて体育倉庫へ、バタン、とドアを閉めると二人で息を潜めた
「…おいっ、居ないぞ?どこ行った!?」
「おーい、こっちだー!!」
今のドンへ君の声?バタバタと遠ざかる足音、うまくやってくれたかな、安心したら力が抜けてへなへなとその場に座り込んでしまった
「…行ったみたいだ、ぷっ…チャンミン大丈夫?」
「…大丈夫じゃない/////」
体育倉庫は埃っぽいし、自分は汗だくだし、ほんと嫌になる、とにかく一刻も早くシャワーを浴びたいよ
「…ね、チャンミン、ご褒美頂戴?」
薄暗い中必死に汗を拭っているといつの間にかユノの顔が目の前に!!
「…ちょ!!…んっ…ユ…」
頬を包むようにしっかりと固定されて啄むようなキスが降ってくる、息苦しさに開いた口につるりと侵入するユノの舌が僕の口内を掻き回す
「…や…汗かいて…る…から…はな…んんっ/////」
「やだ、もう少し!!チャンミン不足だし」
「…なっ!!…ユノ…ん…/////」
蕩けるようなキスに何も考えられなくなる…!!
体育倉庫の中はしんとしていて、重なった唇から漏れる水音だけが響いていたんだ
. SILVER MOON 39
~Yside~
…ったく!!お節介なんだか、お人好しなんだか!!
気は乗らないがチャンミンの頼みだ、俺は仕方なくジョンインの教室に向かった
テミン先生が待ってることは内緒にしてくれって言われてる、ジョンインが来なかったら困るからね
睨みを利かせて放課後のことを伝えると、ジョンインは負けじと俺を睨んできた、コイツ、なかなか骨がありそうじゃねーか
「お前良い目してんじゃん、好きなら諦めんなよ」
そう言って肩をぽんぽんと叩くとちょっと困ったような顔をしていた、きっとコイツも本気なんだよな
そうこうしてるうちにあっという間に放課後になった、ドンへにもう一度声をかけて気合いを入れ直す
…よし!!
俺が社会科準備室に入ると案の定パパラッチ達がウロついているのが見えた、お前らしっかり追いかけてこいよ?
「ユノ、準備はOK?」
「ああ、バッチリ」
何事かと目を丸くするテミン先生、俺は一つウインクを飛ばした
チャンミンはテミン先生の手をしっかりと握って何かを伝えていて、手握るの長くね?、なんて思う俺はほんと心が狭いよな
扉をそっと開けて二人で足早に廊下を歩く、後ろからパパラッチが尾けてくるのを確認すると、俺たちは手を繋いで走り出したんだ!!