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. You Are My Destiny1
~Yside~
最近の俺はおかしい…
何がおかしいって?
最近俺の弟がキラキラと輝いてみえるんだ
「…ょん?…ねぇ?…ひょんってばっ」
朝の食卓、チャンミナと向かい合ってパンにかぶりついたまま固まってる俺
…ってゆーか見惚れてた…?
「んん?なっ… どした?チャンミナ?」
「もおっ、全然聞いてないしーー」
ぷくっと頬っぺたをふくらましてコーヒーを飲む仕草
ああ…かわいい…
えっ?何いまの??
かわいい?いやいや、弟だからかわいいには違いないが、面と向かって朝から思うことじゃないだろ、なあ俺‼︎
っと…俯いてブツブツと呟いていたら
チャンミナがキラキラの目で首を傾げて俺の顔を覗き込む
スッと額に手が伸びてきて触れる
…っ
ガタガタッ…
「ひょん、熱でもあるんじゃ…?顔赤いですよー?」
「い、いやっ…だだだだ大丈夫だからっ…ははっ、そろそろマネヒョンがくるんじゃねーか?」
しどろもどろな俺に訝しげな表情
…と、クスクスっと手を口にあてて笑って
「…ならいいですけど…なんかひょん最近変ですよー?体調悪いなら無理しないでくださいよ?」
カチャカチャと食器を片付けて身支度を整える、その横顔が朝日に照らされてキラキラと…
ああ、やっぱり可愛い…
~Cside~
最近のユノひょんはおかしい
なんかいつも見られてるような…
同んなじ宿舎に住んでるんだし、メンバーは2人しかいないわけだし
今は2人の東方神起としてのカムバに向けてボイストレーニングやダンスレッスン、打ち合わせ、忙しくなってきた
ユノひょんと一緒にカムバだなんて、夢みたいだ
ずっとずっと憧れていた
色々あったけどユノひょんと一緒に歩む道を選んだ、ってゆーかユノひょんから離れる気なんてまったくなかった
心配したうちの親が色々と…
でもひょんは言ってくれた
「チャンミンは俺が守ります」
涙が出るほど嬉しかった
だって…
まるでプロポーズ‼︎
って自分で何言ってんだか(笑)
そう、僕ユノひょんが大好きなんだ
でも…
この気持ちは伝えられないから
素直じゃない弟でいるとこにしたのに…
ひょんはどうしてそんな目で僕を見るの…?
ねえ…
どうして…?
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. Prologue
~Yside~
その日はよく晴れた日だった
俺は1人で事務所で打ち合わせを済ませて宿舎に戻った
外は綺麗な夕焼けだった
2人での再始動に向けての話し合い…
なんか疲れたな…
チャンミンとうまいもんでも食いに行こうか…
「ただいま~」
…あれ?チャンミンいねーのか?
「チャンミナ?」
リビングのドアを開けると、ソファーから覗く丸い後頭部
「チャンミナ~?寝てんの?」
ソファーを覗き込む
長い手足を折りたたむように寝ている俺の弟は、夕陽に照らされてキラキラと輝いていた
長い睫毛、滑らかな肌、そしてなにより綺麗に伸びる首筋からの曲線上にあるホクロに俺の視線は釘付けになった
ドクン…と心臓の音が聞こえた
ふらりと吸い寄せられるようにその場に跪くと、思わずそのホクロに口付けていた
「…う…ん…?」
はっ…俺は何を…?
慌てて後ずさる
チャンミンは起きる気配はなかった
トクントクンと心臓の音だけが聴こえる
少しホッとして外を見ると世界はセピア色に輝いていた
~Prologue~